轡田邦夫教授が「ひらめき☆ときめきサイエンス」推進賞を受賞しました

海洋学部海洋地球科学科の轡田邦夫教授がこのほど、「ひらめき☆ときめきサイエンス」推進賞を受賞しました。「ひらめき☆ときめきサイエンス~ようこそ大学の研究室へ~KAKENHI(研究成果の社会還元・普及事業)」は、大学で活躍する第一線の研究者がその研究成果を、中学生・高校生に実験・実習や講演を通して体験することでわかりやすく伝えることによって、科学(学術)の面白さや奥深さを感じてもらうことを目的として、独立行政法人日本学術振興会と共催しているプログラムです。この表彰は、同プログラムを継続的に実施し、子どもたちの科学する心を育み、知的好奇心の向上に大きく貢献した研究者を讃えるとともに、科学研究費助成事業による研究成果の積極的な社会への発信を奨励することを目的としたものです。

本学部では2010年度から同プログラムを実施。轡田教授をはじめ千賀康弘学部長、加藤義久教授(現客員教授)、成田尚史教授、澤本彰三教授(現非常勤講師)、小松大祐講師、守屋洋技術職員(現船舶運行課係長)らのメンバーで取り組んできました。また、同プログラムの前身として2006年度から(財)日本科学協会の援助を受け、「研究船で海を学ぼう」事業も展開。初等中等教育の場で学習する機会が少ない「海」を対象にしたさまざまな実験や観察を通して、将来的に海洋学に関心をもってもらうことを目的に、全国から募集された高校生が本学の海洋調査研修船「望星丸」に乗船し、2泊3日の航海による海洋観測や陸上研修に取り組むなど、本学部ならではの取り組みを続けてきました。

轡田教授はこのたびの受賞について、「このようなプログラムを実施するにあたり、観測などの作業補助や中高生の不安などに的確なアドバイスをしてくれる補助学生のサポートは不可欠です。今回の受賞は、本学部の教員や学生、それに望星丸乗組員の協力があってこそ。“チーム ひらとき海洋学部”に対する受賞だと考えています」と喜びを語りました。

今年度のプログラムは「海の不思議にふれる―望星丸は海の上の実験室―」をテーマに7月26日に静岡県の駿河湾内で実施。中高生や保護者ら43名が望星丸に乗船し、轡田教授らの指導のもと、船上でのさまざまな機械や器具を用いてプランクトンの観察や海水の性質を調べる実験などに取り組みました。轡田教授は、「これをきっかけに、一人でも多くの中高生が洋上での実体験を通して海の多種多様かつ不思議な性質に関心を抱き、将来、専門的に海について学ぶことができる大学に進学することを願いいています」と話しています。

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