マイクロプラスチック問題をテーマに出前授業を行いました

海洋学部では10月27日に、静岡市立蒲原西小学校で6年生を対象にした出前授業を実施しました。本学部ではJAMSTEC(海洋研究開発機構)と共同で、マイクロプラスチック問題を含む海洋環境研究と教育普及活動に取り組んでおり、今回の出前授業もその一環で企画したものです。

実施にあたっては、海洋学部海洋科学博物館の伊藤芳英学芸員が大地の成り立ちや化石のでき方について事前に講義。当日は、最初にJAMSTEC(CDEX科学支援部地質評価グループ)の木戸ゆかり技術主任が地球深部探査船「ちきゅう」の概要と地球の環境システムについてJAMSTEC所蔵の写真を用いながら解説しました。その後、海洋学部海洋地球科学科の坂本泉准教授が、海岸の砂の起源に関する解説と砂中に含まれるプラスチックの抽出実験を実施。生徒たちは小学校に近い蒲原海岸で採取した砂に水道水を加えて撹拌し、中からプラスチック片を取り出す実験にチャレンジしました。その後、坂本准教授が、深海ゴミの現状とマイクロプラスチック問題について解説しました。最後に伊藤学芸員の指導でミズウオの解剖実験を行ったところ、実際にカップ麺のソースの袋が出現。人工物が海洋の生態系に与える影響について解説しました。

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