東海大学総合医学研究所が「第13回研修会」を開催しました

2017年11月02日

東海大学総合医学研究所では10月28日に伊勢原キャンパスで、「第13回研修会」を開催しました。研究成果の学内外への広報や若手研究者の育成、医科学分野に関連した他の学部や研究機関との連携を促進するため、毎年実施しているものです。本研究所の研究者らが最新の成果について発表したほか、特別講演やポスターセッションを行い、教員や大学院生、学生ら約90名が参加しました。

医学部の坂部貢学部長と先進生命科学研究所の平山令明所長の開会のあいさつに続き、本研究所の研究員や理学部、情報理工学部、農学部の研究者10名が成果を発表。各テーマについて活発な質疑応答や意見交換を行いました。特別講演では、国立研究開発法人産業技術総合研究所人工知能研究センター長の辻井潤一氏が、「人工知能の現状と将来―医療・生命科学への応用を中心に―」と題して講演。人工知能を用いた超音波画像診断や内視鏡診断、ゲノム解析の実験結果を紹介し、人工知能の医療への応用の可能性や課題について説明しました。

あいさつに立った山田清志学長は、「日々研究に邁進されている総合医学研究所の皆さんに敬意を表します。本学は今年、建学75周年を迎えます。100周年に向けて、人文・社会科学系の研究者との連携も図っていただけるとうれしい」と激励。最後に本研究所の安藤潔所長(医学部教授)が、「この研修会を機に、研究グループ間に多くのコラボレーションが生まれることを期待しています。今後も学部をこえた研究者が連携・協力し合い、東海大学の総合力を生かした新たなブランドを創造していきましょう」と結びました。

終了後に会場を移して開いた「ポスターセッション・情報交換会」では、理学部や工学部、医学部の学生や大学院生をはじめ、マイクロ・ナノ研究開発センターやマトリックス医学生物学センターの研究者が33件についてポスター発表。研究の独自性や内容が優れている発表者を表彰する「ヤング・インベスティゲーター・アワード」には、「椎間板変性に対するIL-17の作用」をテーマに発表した医学部の隅山香講師が選ばれました。

なお、当日の講演者とテーマは以下のとおりです。
【特別講演】
◇辻井潤一氏(産業技術総合研究所 人工知能研究センター センター長)
 「人工知能の現状と将来―医療・生命科学への応用を中心に―」

【研究発表】(※発表順)
◇今西 規(総合医学研究所/医学部基礎医学系 分子生命科学 教授) 
 「ゲノム情報を使った迅速な感染症診断」
◇柳川享世(医学部基盤診療学系 再生医療科学 特定研究員)
 「分泌小胞内包タンパク質Opioid growth factor receptor like-1を介した血球細胞と肝細胞の新たなクロストーク」
◇石井恭正(総合医学研究所/医学部基礎医学系 分子生命科学 講師)
 「電子伝達系異常酸化ストレスによる自然免疫応答と大細胞肺がん」
◇赤塚尚子(大学院医学研究科 先端医科学専攻4年次生)
 「腫瘍関連遺伝子AMBRA1はTCRシグナルを介した代謝リプログラミングに関与する」
◇佐藤 海(大学院医学研究科 先端医科学専攻1年次生)
 「家族性筋萎縮性側索硬化症2型の発症分子機構の解明:ALS2疾患原因ミスセンス変異体の多量体構造とエンドソーム局在との関連に注目して」
◇永田栄一郎(総合医学研究所/医学部内科学系 神経内科 教授)
 「片頭痛の病態解明~バイオマーカーの探索」
◇浅原孝之(総合医学研究所/医学部基盤診療学系 再生医療科学 教授)
 「虚血性疾患における再生アソシエイト細胞の重要性」
◇高雄元晴(情報理工学部情報科学科 教授)
 「内因性光感受性網膜神経節細胞の機能を反映する新奇な網膜電図成分の発見」
◇今井早希(農学部応用動物科学科 助教)
 「モデル動物を用いた行動制御機構の解明」
◇岩岡道夫(理学部化学科 教授)
 「インスリン類の簡単化学合成を目指して」

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