第19回「21世紀保健指導者養成コース」を実施しました

第19回「21世紀保健指導者養成コース」を実施しました

「第19回東海大学21世紀保健指導者養成コース」が、昨年9月8日から10月10日まで、本学伊勢原キャンパスやJICA横浜国際センター(神奈 川県横浜市)を中心に実施されました。これは、WHO加盟国の保健医療の中核を担うスタッフを育成することを目的に、世界保健機構(WHO)と連携協力し て1996年から毎年実施しているもの。2001年よりJICA(独立行政法人国際協力機構)の支援も始まり、今回は中国、イラク、ラオス、レソト、パキ スタン、タンザニアから、各国で保健医療を担当している政府高官など10名が研修に参加しました。

期間中は、5週間にわたり本学の伊勢原キャンパスやJICA横浜国際センターを会場に、学内外の著名な専門家による講義やワークショップを実施。また神戸 市・広島・京都の関係諸施設を視察する研修旅行も行いました。今回は、講師としてWHO西太平洋地域事務局より保健人財育成課長ゲディックグリン医師が駆 けつけてくださり、聖路加国際病院の福井次矢院長、松前国際友好財団の内田裕久理事長、WHO健康開発総合研究センターのアレックス・ロス所長、ハワイ東 海インターナショナルカレッジの吉川直人学長(当時)、アメリカ大使館経済部医療担当官やフランス大使館科学技術部担当公使ら、多彩な講師陣が保健医療を めぐる幅広い分野について講義を実施。最終週にはバングラデシュとタイから修了生が登壇し、コースでの学びを振り返りながらそれぞれの国の保健医療政策の 課題について講義しました。閉講式においては、参加者が昼夜を問わず熱心にまとめ上げた宣言文が署名されました。

本コース事務局をを担当した医学部の木ノ上高章准教授は「研修を終えた皆さんが、学んだことをヒントとして、終了した43か国200名余に及ぶネッ トワークを駆使して母国・世界の保健医療進展に生かせるよう、頑張っていただきたいと思います。今後も世界の保健医療の人財(人が財産となる)育成に助力 したいと思います」と語っています。

なお、第20回目となる次年度の開催は9月6日(日)~10月10日(土)に開催の予定で、ミャンマー、中国、ラオス、レソト、スワジランド、ギニ アビサウ、ガボン、コモロ、モロッコ、ブラジル、インド、スリランカ、ジンバブエなどからすでにで保健医療を担当している政府高官を派遣したいと要望して きている。

第19回「21世紀保健指導者養成コース」を実施しました