タイの医学教育関係者らが医学部を訪問しました

5月17日にタイ医学教育コンソーシアムの関係者ら40名が伊勢原キャンパスを訪れ、医学部付属病院や近隣の介護老人福祉施設を視察しました。本学部では、昨年8月にタイ公衆衛生省と医療分野を担う人材育成での連携に向けた覚書を取り交わしたほか、今年1月には同国・チュラロンコン大学医学部と学術交流・学生交換に関する協定を締結するなど、医学教育分野での交流や連携を深めています。今回の訪問は、チャラロンコン大学が幹事を務めるタイの医学教育コンソーシアムに所属する各大学医学部の教育担当者、関連病院の担当者らが、日本における医学部教育・研究や大学病院などについてリサーチするため、本学をはじめとする関東、関西の医学部を視察したものです。

はじめに伊勢原教育計画部長の川田浩志教授が登壇。「皆さんの訪問を心から歓迎します。有意義な視察となるよう協力します」とあいさつしました。続いて医学部の教員が、東海大学の建学の精神や歴史のほか、タイをはじめとした世界各国の大学との交流などを紹介。本学部の教育の特徴やカリキュラム、付属4病院(付属病院、東京病院、大磯病院、八王子病院)の概要について説明しました。

終了後は、グループに分かれて医学部付属病院と伊勢原市内にある介護老人福祉施設「らんの里」を見学。本病院では事務職員の案内で、病棟や中央手術室、リハビリテーション室、高度救命救急センターのほか、ドクターヘリや建物の免震構造などを視察しました。訪問団は、入院、手術、救急搬送される患者の数やドクターヘリの出動システムなどについて熱心に質問し、「多くの患者に対応するために十分にスペースを確保し、質の高い医療を機能的に提供していると感じました」と話していました。また「らんの里」では、高齢化の対応に苦慮するタイの医学教育にいかに介護課題を取り込むかについて真剣な議論が交わされました。

最後に飯田政弘付属病院長が、「タイとの医学教育分野での交流をより深めたい」とあいさつ。飯田院長には、訪問団の代表者からお礼の言葉とともに記念品が手渡されました。

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