医学部が学生を対象とした「タイ研修」を実施しました

2017年09月15日

医学部では7月22日から29日まで、学生を対象とした「タイ研修」を実施しました。本学部では2015年8月にタイ公衆衛生省と医療分野を担う人材育成での連携に向けた覚書を取り交わし、16年1月には同国のチュラロンコン大学医学部と学術交流・学生交換に関する協定を締結するなど、タイとの連携を推進しています。本研修は2010年度に4年次生の課外自主学外実習として開始し、15年度から正式にカリキュラムに導入。工業化や都市化とともに高齢化が進んでいる同国の医療システムや伝統医療、感染症対策、医療ツーリズムなどの現場を知ることで日本の保健医療に関する学びを深めるとともに、タイの歴史や文化について触れてもらうことを目的として実施しています。

今回参加した7名の学生たちは、公衆衛生省の伝統医療局局長を表敬訪問し、省内を見学。また、一次医療を提供するヘルスセンターや高度医療を提供する大学病院、国立の伝統医療病院などを訪れ、タイにおける医療サービスの提供構造や感染症サーベイランス、伝統医療に関する講義を受講しました。チュラロンコン大学医学部では、本学部の川田浩志副学部長が医学教育プログラムについてプレゼンテーション。チェラロンコン大学の医学教育についても紹介され、質疑応答や意見交換を行いました。さらに、元東海大学医学部講師で現在美容外科を開業しているナロン・ニムサクン氏から、美容外科や医療ツーリズムの現状などについての説明を受けました。

医療機器メーカー勤務を経て医学部に編入した犬飼香織さんは、「タイの医療構造の現状と今後の方向性、保険制度について学びたい」と考えて参加。「ヘルスセンターから大学病院まで多様な医療機関を視察し、一次から三次医療について体験的に学ぶことができました。海外から多くの患者を受け入れている状況を見て、グローバル化が進む日本でも、さまざまな国籍や文化、習慣、信仰を持つ人々に対する医療のあり方を検討していく必要があると感じました」と振り返っていました。

「将来は、東南アジア出身の人々が多く住んでいる地元に戻って医療に従事したいと考えているので、タイの医療はもちろん、文化や人々の考え方についても知りたかった」という花岡拓也さんは、「積極的に取り入れられている伝統医療を体験し、効果を実感しました。昨年度はデンマーク医療福祉研修に参加したので、デンマークと比較しながら、中進国であるタイの医療制度について学ぶことができてよかった」と話していました。

指導者として研修に同行した木ノ上高章准教授は、「学生たちは、先進国に劣らないタイの医療や感染症対策を体験的に学ぶとともに、日本とタイの保健医療や社会保障制度に関する理解を深め、学習意欲をさらに高めることができたと感じています。この研修を、チュラロンコン大学医学部への交換留学への布石としてくれればうれしい。さらに学びを深め、将来、保健医療福祉の分野で活躍してくれることを期待しています」と話していました。

一覧へ戻る