タイ・ランシット大学医用生体工学部の学生が医学部付属病院で研修を行いました

タイ・ランシット大学医用生体工学部の学生が10月10日から13日まで、医学部付属病院で初めて研修を行いました。同大学の医用生体工学部の開設や同国の臨床工学技士の育成に携わってきた本学の松浦武信名誉教授(元工学部電気電子工学科教授)の働きかけで実現したもので、タイにおける臨床工学技士の教育や業務の充実を図ることが目的です。3年生と4年生からなる5名の研修生と教員2名が、4日間にわたり臨床工学技士の業務を見学・体験しました。

初日は自己紹介とオリエンテーションに続き、診療技術部臨床工学技術科の臨床工学技士が日本における臨床工学技士の位置づけや業務内容について説明。安全な医療を提供するため24時間体制で医療機器の保守管理やトラブル対応を行うほか、医療従事者に対する医療機器の安全使用研修などを企画・開催している本病院の医療機器管理・呼吸ケア支援センターの概要についても紹介しました。2日目には、高度救命救急センターや集中治療室を見学した後、人工呼吸器や心電計、除細動器、シリンジポンプといった医療機器の点検を体験。3日目には血液透析室で患者さんとコミュニケーションをとるなど実際の医療現場で学び、心臓カテーテル検査や人工心肺のシミュレーション機器、手術支援ロボット「ダ・ヴィンチ」を見学しました。

研修生は、「大変充実した研修でした。もう一度受けたい」「研修の内容はもちろん、職場が整理整頓されていることや、スタッフがやさしくて親切だったことも印象に残りました」「この病院で働きたいと思いました」などと感想を話していました。

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