湘南望星ゼミナールで体育学部卒業生が「メジャーリーグを仕事にする」をテーマに講演

体育学部スポーツ・レジャーマネジメント学科では6月20日に、湘南キャンパスで「第31回湘南望星ゼミナール」(共催:学校法人東海大学望星学塾、協 賛:秀和ビルメンテナンス株式会社、後援:東海大学スポーツ教育センター)を開催しました。今回は、本学部卒業生で現在、米メジャーリーグ屈指の人気球団 であるボストン・レッドソックスにアジア事業戦略担当兼広報として勤務する吉村幹生氏が、「メジャーリーグを仕事にする」をテーマに講演しました。

吉村氏は2003年の卒業後から日米間を行き来し、2007年にレッドソックスに契約社員として入社。当時から40歳までの人生の計画表を作ったという吉 村氏は、「TOEFLのスコアを550点まで高める」「再び渡米してコネティカット大学の大学院で学ぶ」「コネティカット大学のアメフト部にマネージャー として潜り込む」「北米4大プロスポーツスポーツリーグの球団で仕事をする」という目標について紹介しました。「大切なのは目標を決めること。ゴールが 10㎞先にあると分かっていれば、現在地から右に踏み出せばいいか、左に向かえばいいかを考えられる。一番効率的にたどり着ける近道を進める」と力説。さ らに、「自分がやりたいこと、夢や目標、計画を周りの人に話すようにしている」と夢をかなえる秘訣を明かし、「努力は自分の心持ち次第でできる。自分のこ とを他人より秀でた人間だとは思っていないが、チャンスが目の前を通過する瞬間、それをつかみ取る能力だけは秀でていると思う」と話しました。

また、レッドソックスの本拠地があるボストンで、2013年のシーズン開幕直後に起きたボストンマラソン爆弾テロ事件について触れ、「ボストンの街中が深 く傷つきましたが、その街をレッドソックスなら勇気づけてくれるのではないか――。市民から寄せられる期待と、それに応えようとする気概とがかみ合い、選 手とスタッフ、行政や企業、そして市民が一つになれた」と、ワールドシリーズ制覇までの道程を述懐。「私の人生の中でも特別な1年だった。スポーツは街や 地域に貢献できる力を持っている。そのことを体験できた」と実感を込めて語りました。

最後に、計画表の続きを明かした吉村氏は、「アメリカの大学スポーツには、人気や規模、そして経営面でもプロ並みのシステムが整っているケースがありま す。日本の大学スポーツ界をそのレベルまで向上させたい。その時がきたら、皆さんの力を貸してください」と呼び掛けました。会場には現役の体育学部生らが 多数来場。チャンスを確実にものにする吉村氏から、その秘訣を聞き出そうと、熱心な質問が寄せられ、吉村氏はその一つひとつに、真摯に対応していました。

湘南望星ゼミナールで体育学部卒業生が「メジャーリーグを仕事にする」をテーマに講演