体育学部創設50周年記念講演会・座談会と記念式典を開催しました

湘南キャンパス2号館大ホールで1月27日に、体育学部創設50周年記講演会・座談会「スポーツの価値を高めるために~Tokyo2020とそれ以降に向けて~」を開催しました。1967年に創設された体育学部ではこれまで、各競技界で活躍する選手や指導者などを数多く輩出しています。当日は体育会の運動部に所属する学生や一般学生、教職員、体育学部の同窓生ら約1500名が来場しました。

はじめに、積山和明学部長が来場者への謝辞を述べるとともに、山田清志学長があいさつに立ち、「体育学部は学園の創立者・松前重義博士が教育の指針として掲げた“若き日に汝の体躯を養え”という言葉を実現するための学部でもあります。次の50年に向けて社会や地域の創造を担う役割を果たしていってもらいたい」と期待を寄せました。

記念講演では、スポーツ庁長官の鈴木大地長官が登壇。2019年のラグビーワールドカップ、20年の東京オリンピック・パラリンピックなど、世界的なスポーツイベントの開催に向けて、日本人のスポーツ実施率を上げることを目的としたスポーツ庁の政策を語りました。続いて、全日本柔道連盟会長、日本オリンピック委員会(JOC)強化本部長を務める本学の山下泰裕副学長(スポーツ・社会連携担当)と東海大学体育学部の原辰徳客員教授、鈴木長官による記念座談会も行いました。ノンフィクション作家の長田渚左氏の進行で、柔道、野球、水泳とそれぞれの競技で世界一を経験している三者が、これまでの人生で起きた“ハプニング”を3つずつスケッチブックに書いて紹介。「体育学部長就任」「ドラフト」「ロス五輪」など、それぞれが人生の分岐点となった出来事をテーマにエピソードトークを披露し、信念をもつことの大切さや、挫折から学んだことなどを語りました。

また、同日にはTechno Cube(19号館)で体育学部創設50周年と体育学研究科40周年の記念式典・祝賀会も執り行いました。まず学校法人東海大学の松前義昭理事長が、「今日までの体育学部を築かれてきた皆さまや、年輪を深めてきた教職員の方々と50周年の節目を迎えることができ大変うれしく思います。体育学部の活躍は学園全体の活力につながっています」とあいさつ。会場では学部生や教職員が制作した記念動画が上映されたほか、学部1期生による寄付金の贈呈式などを行いました。また、原客員教授が1月15日に2018年野球殿堂表彰(エキスパート部門)を受けたことを祝い、リオデジャネイロオリンピックの競泳女子200m平泳ぎで金メダルを獲得した金藤理絵選手(2012年度体育学研究科修了・Jaked)から花束が、本学部卒業生で米メジャーリーグのボストン・レッドソックスでアジア事業戦略担当兼広報として勤務する吉村幹生氏が寄木細工のゴブレットを手渡しました。原客員教授は大学時代の思い出を振り返り、「大学時代は常に、松前重義先生の“我々の前に道はない、我々の後ろに道はできる”という教えの中で努力してきました。東海大学で野球をやりたいと思う高校生が一人でも増えるよう、野球部にも頑張ってもらいたい」と語りました。式の最後には髙野二郎副総長があいさつし、「体育学部は数ある学部の中の一つではありますが、これまで多くの指導者や選手を輩出しており、本学の中でも特別な存在です。こうした学部がつくられたのは同窓生や教職員の皆さまのおかげであり、これからも優れた人材を輩出できるよう努めていきます」と述べました。

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