卒業生の長谷川文太さんがワシントン・ナショナルズの「Team Service All-Star MVP」に選ばれました

体育学部スポーツ・レジャーマネジメント学科を2010年度に卒業した長谷川文太さんが、10月1日に発表されたメジャーリーグワシントン・ナショナルズの「Team Service All-Star MVP」に選ばれました。この賞は、ナショナルズのホームスタジアムである「ナショナルズ・パーク」の接客ナンバーワンを決めるもので、9つの部署の上長がそれぞれ3人ずつ候補を推薦し、インターネット投票で選ばれます。長谷川さんは今年から球場内の案内係として働いており、初めての受賞となりました。

付属翔洋高校(現・付属静岡翔洋高校)、東海大学で硬式野球部に所属し、選手、学生コーチとして活躍してきた長谷川さんは、「幼いころ、野茂英雄投手やサミー・ソーサー選手らの活躍をテレビで観てメジャーリーグやアメリカに興味を持つようになり、翔洋高3年次生のときにヨーロッパ研修に参加したことで海外への関心が強くなりました」と振り返ります。大学入学後、本学部の卒業生でボストン・レッドソックスの球団職員である吉村幹生氏の講演を聞いたことや、2年次生の時に恩田哲也教授のゼミの研修旅行でレッドソックスのラリー・ルキーノCEOに話を聞き、レッドソックスの本拠地であるフェンウェイパークの見学や試合観戦をしたことなどからより強く留学を意識したといいます。「卒業後すぐにアメリカに渡り、1年間語学学校に通ったあと、ネブラスカ州立大学カーニー校に編入学しました。最初のころはYesとNoしか答えられず、会話すらままならなかったのですが、徐々に英語も話せるようになり、4年間、スポーツマネジメントの勉強をすることができました。1シーズンだけですが、野球部に所属できたことも大きな経験です」と語りました。

昨年12月に大学を卒業し、ナショナルズで働き始め、“お客さんに野球を楽しんでもらうこと”を第一に考えているといいます。「お客さんにとっては初めてのメジャーリーグ観戦かもしれませんし、子どもたちにとっては夢のような時間だと思います。声をかけやすい状況をつくり、楽しんでもらえる環境を提供することで、少しでも思い出に残る時間にしたい。笑顔で野球を楽しみ、家族や友人との時間を満喫している姿を見ること、帰る際に“Thank you”と声をかけてもらえることがうれしいです」と話します。真摯に仕事に取り組む姿勢と笑顔が評価されてのMVPに、「何事もやってみないとわからないので、行動してみることが大事だとあらためて感じました。実際に足を運び、自分の目で見ることで得られるものはたくさんあります。後輩たちにもさまざまなところへ行き、挑戦し、人との出会いを大切にしながら自分自身を高めていってほしい」とエールを送りました。

在学中、ゼミの担当教員だった恩田教授は、「研修旅行のとき彼はまだ2年次生でゼミ生ではありませんでしたが、自ら進んで参加しました。硬式野球部の学生コーチとして活躍する一方で、練習の合間をぬっていろいろな角度から積極的に学ぶ姿勢があり、目標もしっかりしていたので、卒業後、アメリカに行くと聞いたときも大丈夫だろうと思いました。私自身も留学経験があり、学べることは多かったので、ゼミの学生たちにも可能な範囲でたくさんの経験をしてほしいと考えています。今回、このような賞を受賞したことは素晴らしいことです。これからの活躍にも期待しています」と語りました。

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