卒業生の謝明達氏による講演会を開きました

政治経済学部では10月21日に湘南キャンパスで、本学部の卒業生で株式会社裕源代表取締役社長の謝明達氏による講演会を開催しました。裕源では、謝氏の出身地である台湾から商品を輸入し、日本国内で販売。一方、台湾でも小売店のチェーンを展開しており、日本から輸出した製品を販売するなど、日本と台湾を股に掛けて活躍しています。

講演では、同社を立ち上げてから今日までの歩みを紹介。なかでも主な取引先の一つである大手コンビニエンスストアからビニール製の手提げ袋の発注を受けるまでのエピソードを語りました。「最初は何のツテもコネもなく、さらにアポイントもなしで飛び込み営業を繰り返し、担当者を毎週訪ね、名刺とパンフレットを渡し続けること4年。オイルショックの影響を受け、経費削減を図ろうとした担当者側から、ようやくアプローチを取り付けることができました」と語りました。また同様に5年間通い続けた別の企業では、たまたまエレベーターで乗り合わせた社長から「世界一図々しい営業マン」と呼ばれたという逸話を披露。「家族を幸せにし、日本で一緒に暮らしたい。その一心で事業を続けてきた。誰に何を言われてもいい。チャレンジし続ければ、いつか必ず成功する」と熱弁を振るい、「成功に近づくには、他人が嫌がる地味なこと、面倒なことを徹底的に継続・実行すること」と秘訣を伝授。チャレンジャーの原則として「妥協するな、言い訳するな、駆け引きするな、あきらめるな」の4点を挙げました。

またクレームの対処方法について触れ、「謝という名前の通り、すぐに謝りに行く。言い訳をしたり、他人のせいにしたりする時間があるのなら、すぐに現場に駆け付けて改善、改革をする。そうすることで次のステップに進める」と、前向きな姿勢の大切さを説きました。そのように過ちを素直に認めることがプレッシャーやストレスを遠ざけると語った謝氏。「卵は、外からのプレッシャーに負けて割れると、ただの食品となり、食べられるだけで終わってしまう。しかし、内側から割れれば雛が孵り、生命となる。皆さんはどちらになりたいか。周りに何を言われようと、怒られても構わない。チャレンジし続けて、自分で自分の殻を突き破ってほしい」と、熱いメッセージを送りました。

会場では政治学科、経済学科、経営学科の1年次生を中心とする500名が聴講。バイタリティあふれる謝氏の語り口に触発され、それぞれの瞳を輝かせていました。

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