1年次生を対象にストレスとの向き合い方を学ぶ授業を行いました

政治経済学部では、1年次生の秋セメスターに開講している必修科目「現代文明論2」の一環で、ストレスについて多角的に学ぶ授業を開講しています。変化の激しい現代社会をしっかりと理解し、社会に貢献できる「社会力」を備えた人材の育成を目指す本学部独自の取り組みとして毎年実施しており、NKS能力開発センターと紀伊國屋書店の協力のもと、ストレスについて正しく理解し、マネジメントできる能力を養うことを目的としています。

授業では、本学部の教員とNKS能力開発センターから派遣された専門スタッフが、グループディスカッションを交えながら、ストレスの種類や向き合い方、効果的な人間関係の築き方などについて講義。1月18日には、東海大学のサポート体制や東海大生の傾向を知る機会として湘南健康推進室で非常勤心理カウンセラーを務める飯沢正美氏が講義しました。飯沢氏は、健康推進室の受付時間などを紹介した後、対人関係や進路、学業などさまざまな悩みを相談しに多くの学生が訪れていることを紹介。カウンセリングについて、「悩みに答えを出してあげるのではなく、相談者自身が課題解決や自己決定できるようにすることが目的です。カウンセラーを皆さんの『心の鏡』として気軽に利用してください」と説明しました。

その後、カウンセリングの基本は、「傾聴」と「受容」、「共感」の3つを大切に相談者の話を「理解する」態度をとることにあると説明し、「この方法は、日常生活で友人とよりよい関係をつくる上でも有効です。ぜひ活用してください」とアドバイスしました。さらに飯沢氏と本学部の教員が実際に寄せられた質問事例をもとにしたロールプレイを行いながら、カウンセリングの進め方や質問に隠れている心理的な傾向を例示。最後に飯沢氏は、「ストレスというと悪い面ばかりがとらえられがちですが、成長につながるきっかけにもなります。プロのサポートなども活用しながら、上手に向き合ってください」と語りかけました。