韓国・ソウル大学校師範大学附設高等學校の生徒を対象に短期研修プログラムを実施しました

東海大学では1月4日から10日まで、韓国のソウル大学校師範大学附設高等學校の生徒を対象とした短期研修プログラムを実施しました。本学が科学技術振興機構(JST)による「日本・アジア青少年サイエンス交流事業」(さくらサイエンスプラン)の採択を受けて招聘したもので、同校の校長、副校長、教員3名と高校1、2年生20名が参加。この事業は、アジアと日本の青少年が科学技術分野での交流を深めることなどを目的に実施されています。

期間中は、理学部化学科の関根嘉香教授と関根教授の研究室に所属する学生、大学院生ら12名が研修を担当。湘南キャンパス17号館を主な会場に、皮膚から出るガスを調べる小型装置(パッシブ・フラックス・サンプラー)の紹介や皮膚ガスを検出して体臭の有無を調べる実験を実施。皮膚のガスを数値化して健康状態を測定する手法や、生体個人認証に応用することでセキュリティ向上につなげる取り組みを説明し、キャンパス内の見学も実施しました。

また、学生たちが生徒らを引率し神奈川県横浜市にあるJ-Power社の火力発電所や三菱みなとみらい技術館などを訪問。さらに関根教授が鎌倉市を案内し、高徳院にある阿弥陀如来像が酸性雨によってどのように変化しているか解説したほか、バス移動中の車内でも日本企業が有する科学技術について説明しました。帰国直前の9日には、箱根町にも足を運び、大涌谷周辺で温泉水の測定にも挑戦しました。

関根教授は、「皮膚ガスを数値化する仕組みなど、韓国の生徒にとっては初めて知るテクノロジーや概念があったようで、メモを取りながらとても熱心に話を聞いていました。学生たちもその熱意や探求心の深さに驚いており、刺激になったのではと思います。今後もこのような学びの場を提供していきたい」と語りました。

研究室の学生からは、「最初はお互いに言葉の壁がありましたが、化学実験や視察を通じて距離を近づけることができ、充実した時間をともに過ごすことができました」「講義や実験の後、積極的に質問する生徒が多く、とても優秀な生徒たちでした。姿勢を見習わなくてはと痛感しました」といった声が聞かれました。

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