理学部講演会「サイバーセキュリティ:あなたが知っておくべきこと」を開きました

理学部では6月12日に湘南キャンパスで、講演会「サイバーセキュリティ:あなたが知っておくべきこと」を開きました。学生たちにインターネットの利用者が気をつけるべきことと産業界が考えるべき点についての理解を深めてもらおうと企画したもので、1年次生を中心に学生約80名が参加しました。

当日は、情報数理学科卒業生の水村明博氏(EMCジャパン株式会社RSA事業本部マーケティング部部長・特定非営利活動法人日本ネットワークセキュリティ協会理事)が講演。インターネット犯罪のほとんどが最終的に金銭を得ることが目的であり、インターネットバンキングを使う際には銀行のセキュリティレベルについても気をつける必要があること、偽サイトを使って利用者のIDやパスワードを盗むフィッシング詐欺やパソコンにコンピュータウィルスをしかけて遠隔操作する犯罪の仕組みを解説。「メールやサイトを開く前に、送信者が信頼できるかどうかを確認し、確信を持ってからつなぐよう心がけてください。また、IDやパスワードの管理をしっかりすることも重要です」と語りました。

さらに、産業界の視点から、企業のセキュリティが破られる背景や企業を狙った犯罪の種類を説明。その上で学生たちに、「将来社会人になる皆さんは、長期的な視野を持つよう心がけてください。また米国優位のこの業界で働く際には、英語が話せるだけで優位に立つことができ、世界も大幅に広がります。ぜひ、コミュニケーション能力としての語学を身につけてほしい。そしてどんなことでも、考え続けることをあきらめないでください。それが社会人になってから大きな武器になるはずです」と激励しました。

学生たちは、「専門家からインターネットセキュリティの現状をわかりやすく解説していただき、とても勉強になりました」「近年注目を集めている企業のネット犯罪被害の仕組みを理解することができました。現在プログラミングの勉強をしており、将来はこの業界への就職も考えているので、最前線で活躍していらっしゃる方のお話を通して、在学中にやっておくべきことを知れたという点でも有意義でした」と感想を語っていました。

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