岩岡教授、荒井助教と研究室の学生らがインドの2大学と共同研究などに取り組みました

理学部化学科の岩岡道夫教授と荒井堅太助教、岩岡教授の研究室に所属する学生2名、大学院生2名が10月5日から23日まで、科学技術振興機構(JST)が主催する「日本・アジア青少年サイエンス交流事業」(さくらサイエンスプラン)で来日したインド・ムンバイのインド工科大学の教員1名と大学院生2名、バンガロールのインド理科大学院の博士研究員1名、大学院生1名と共同研究などに取り組みました。さくらサイエンスプランは、アジアと日本の青少年が科学技術分野での交流を深めるとともに、共同研究の機会をつくることなどを目的とするものです。

期間中、岩岡教授らは、湘南キャンパスでインドの大学院生らと、ペプチドやタンパク質などの立体構造を解析し、それらの折りたたまれ方を観察するフォールディング実験や、有機セレン化合物を配位子とする金属錯体の合成、新しい有機官能基変換反応の開発などについて研究を推進。また、インドの大学院生3名が、東京都江戸川区のタワーホール船堀で開催された「第5回CSJ化学フェスタ2015」で研究成果を発表するにあたり、そのサポートにあたったほか、神奈川県川崎市の味の素中央研究所、千葉市中央区にある千葉大学の薬学部と東京都豊島区にある立教大学の理学部の研究室をともに見学しました。

岩岡教授は、「独自の研究を進めていくとどうしても内向きになりがちですが、本学科の学生たちにも広く外に目を向けてほしいという期待を込めて、このプランに応募しました。自分たちの専門分野が、世界からどのように見られているかを知る機会になったのではないでしょうか。これをきっかけにスタートした研究を続けていき、ゆくゆくは共同で学会発表まで結びつけたい」と語りました。

参加した本学科の学生は、「インドの2大学の大学院生は知識豊富で、主体的に考え、積極的に研究に打ち込む姿勢など、とても参考になりました。また、コミュニケーションはすべて英語だったため、海外での発表で役立つ英語力を高めることもできたと思います。今後もインドの大学院生と築いた関係を大切にしながら、協力して実験データを蓄積していきたい」と話しました。

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