橋本ゼミと舘野ゼミの学生がANA本社及びANA総合研究所を訪問しました

観光学部観光学科の橋本佳典教授と舘野和子教授のゼミでは、6月20日に東京・汐留のANAグループホールディングス株式会社内にある株式会社ANA総合研究所本社(東京・汐留)を訪問しました。本学では2007年に同社と観光学に関する基本合意書を締結していることから、シラバスの共同開発をはじめ、ANAグループから派遣される講師による大学講義など、双方の人材と研究の交流を図り、観光産業をはじめとする社会のニーズにあった人材育成を目指しています。今回の本社訪問は本学部のキャリア教育の一環で、航空及びホスピタリティを学ぶ3年次ゼミ生を対象に実施。両ゼミ合わせて約30名が参加しました。

当日は、本社役員会議室にて、岡田晃代表取締役社長と河本宏子代表取締役副社長、そして本学工学研究科航空宇宙学専攻を修了し、ANAに入社、現在同社に出向して「元気な日本」創生事業部に所属している金子さおりさんと懇談。最初に岡田社長から、「近年、訪日観光客が増えており、また観光庁ができたことで、観光は産業としてこれからますます発展していきます。今日のような機会を糧にして、将来に向けて頑張ってください」とあいさつがありました。また、河本副社長は、「私たちが入社したころは、今と違ってANAは国内線のみの運航で飛行機も小さいものが多く、時代が経つとこんなにも変わるんだと常々感じてます。しかし、ANAが創業時から掲げてきた精神や心意気は変わりません。今後はよりいっそう、学生や社会とつながっていきたいと思っています」と語りました。

続いて、金子さんによる講話が行われ、学生時代の取り組みや、現在行っている地域活性化を目的とした地方事業について詳しく紹介されました。金子さんは、「地元の人のニーズを引き出し、ANAでできることを提案して、顧客である地方自治体の課題解決に従事しています。顧客のニーズを引き出すための聞く力は、普段の仕事や生活で、わからないことをそのままにせず、上司や先輩に質問することから培えるものです。どの仕事にも必要なことなので、皆さんも意識してみてください」とアドバイス。学生からは、「金子さんの職業に適した人材になるには、どんな能力が必要でしょうか?」「2020年の東京オリンピック・パラリンピックまでに航空会社としてやるべきことは?」などの質問があり、活発な質疑応答が交わされました。また、終了後には学生から、「ANAの会議室に入ることができて、とても貴重な経験となりました。不安に思う点も汲み取ってわかりやすく教えてくださり、話す順序や会話の組み立て方の上手さもANAで身につけられたものなのかなと思いました」といった声が聞かれました。

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