学生が夏休みに「エコツーリズム実習in西表島」を体験しました

観光学部のサマーセッション科目「エコツーリズム実習 in 西表島」が、8月25日から9月2日まで東海大学沖縄地域研究センターで開催され、学生15名(1~3年次生)が現地で実習を行いました。自然をまもり、その自然を生かした観光による地域振興が、さらに環境保全の好循環を生むというエコツーリズムについての理解を深めることを目的としたもの。学生は、現地で研究活動を行う教員や地元の方々と交流しながら、沖縄の文化や人の手で分断されていない亜熱帯の自然を体験しました。

現地では、はじめに沖縄の原風景を色濃く残す竹富島を訪れ、島の環境を守りながら観光に従事する方たちの声を聞いたほか、暗闇で天体観察を行いました。次に、西表島にある同センターを拠点に河野裕美教授の指導のもと、マングローブの森や山、川などでのジャングルトレッキングをはじめ、湾内でスノーケルによるサンゴ観察、カヤック漕ぎなどを体験。多様性に富んだ西表島の自然の本質やその保全活動について学んだほか、古くから伝わる暮らしの文化に触れるために、白浜集落で「サバニ」という伝統的な木船を漕ぐ体験や、祖納集落にて稲わらを使った手わざを習いました。

学生は、「素晴らしい自然や温かい現地の方たち、先生方の熱心な指導に『愛』を感じました。この感動を他の人にも伝えていきたいと多くのことを考えるようになりました」(2年次生・渡邉由姫乃さん)「台風は観光にとってマイナスですが、サンゴにとっては必要不可欠なものだと知り、考え方が変化しました」(3年次生・玉田翼さん)、「島ではたらきたいという考えが生まれ、就職の選択肢が増えました」(同・鈴木大勝さん)といった声が聞かれました。指導教員の遠藤晃弘講師は、「実習での経験を通して、今後は学生に観光の本質や観光のあるべき姿などについて考えてもらいたいと期待しています」と話しています。

エコツーリズム(メイン写真)_341.jpg

カヤックでウダラ川を遡上_341.jpg

サバニ漕ぎ体_341.jpg

ジャングルトレッキング_341.jpg

スノーケルでサンゴを観察_341.jpg

研究センター(浦内施設)2_525.jpg

祖納集落で手わざを習う_341.jpg