代々木キャンパスで小学生を対象とした防災宿泊体験を実施しました

代々木キャンパスで10月8日、9日に、小学生を対象とした防災宿泊体験「大学に泊まろう!」を実施しました。近隣に住む小学生が学生や教職員と交流し、日常とは違う状況で周りの人と協力し助け合い、防災意識を高めることを目的としたものです。運営に携わったのは、周辺地域の活性化を目指して地域との交流活動を展開しているチャレンジセンター・ユニークプロジェクト「よょさんぽ」と学生会(特別業務企画運営委員会)のメンバー、教職員、渋谷区上原地区体育会の方々など35名で、小学生8名が参加。観光学部がTo-Collaboプログラム※「地域志向教育研究経費」の採択を受けて取り組んでいる「スマイルよよぎプロジェクト」の一環として、今回はじめて実施したものです。

初日の開講式では、渋谷区上原地区体育会代表の松岡慶樹さんが、「みんなで楽しく仲良く、けがをしないように防災意識を高めましょう」とあいさつしました。次に、観光学部の遠藤晃弘講師が、東日本大地震の津波で大きな被害を受けた大川小学校(宮城県石巻市)を昨年学生とともに訪れ、現地で学んだことを写真などで紹介しながら今回の趣旨や注意点を説明。また、児童をマンツーマンでサポートする学生が自己紹介を行いました。続いて、東京消防庁渋谷消防署富ヶ谷出張所の協力で、防災対策についてアニメやクイズで学んだほか、実技訓練としてAED装置の使い方や心臓マッサージ、消火訓練を行い、最後に消防車を見学しました。

夕方からは、小学生と学生が協力しながら寝るためのテントを講堂に張り、夕食は教室で近隣の方の協力を得て女子学生が作ったけんちん汁と非常食のご飯を食べました。入浴後は照明が消され、防災用簡易ライトで照らされた暗がりの中で校内探検を行ったほか、寝るまでのひとときを仲間とともにダンスやおしゃべりをして電気のない生活を体験。翌9日は、テントを片付けた後、防災食と果物で朝食を取り、閉講式では、1泊2日を共に過ごした学生が参加者一人ひとりに修了証を手渡しました。

保護者は、「予想以上に本格的な取り組みでたいへん驚きました。来年もお友達を誘って参加させたい」と述べ、小学生は、「よそでのお泊りは慣れていないが、みんなでかくれんぼやゲーム、ダンスをして楽しかった」(4年・女子)「大きなテントをみんなで立てるのが面白かった」(4年・男子)といった感想が聞かれました。

よょさんぽの代表である永野涼太さん(4年次生)は、「大学に泊まるのは学生も初めてだったので夏から準備しました。うまくいかなかったことは調べて予行を重ね、防災についても勉強しました。最終的には、学生一人ひとりが担当を持ち、責任をもって取り組んだので、当日は無事に行うことができました。反省点については今後克服していきたい」と振返りました。遠藤講師は、「今回の開催にあたり、職員ならびに近隣の方々から多くのご指導やご支援をいただいて、安全に行うことができました。これからも、『よょさんぽ』が皆さんにサポートしてもらえる組織であるように努めていく」と抱負を述べています。

※東海大学は、文部科学省の平成25年度「地(知)の拠点整備事業」に採択された「To-Collabo(Tokai university Community linking laboratory=トコラボ)プログラムを推進しています。全国にキャンパスを有する本学ならではの「全国連動型地域連携活動」を柱に、地域特有の問題や共通課題を各校舎の各部、学生、研究者が共有し協力して解決策を見いだす取り組みです。

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