観光学部の学生が研究視察旅行で台湾を訪れました

観光学部観光学科の服部泰講師のゼミでは、11月11日から14日まで学生13名と台湾への研究および視察旅行を行いました。今年度の服部ゼミでは、観光地化によって生まれるさまざまな弊害をテーマに研究しており、その実態調査を目的としたものです。

12日に訪れた台湾新北市の烏来区は、台湾原住民の中でも2番目に多い8万5000人の人口規模を持つ民族集団「タイヤル族」が居住している観光都市。民族文化を紹介する「烏來タイヤル族博物館」があり、伝統の民族衣装をモチーフにした土産物が販売されています。学生たちは、観光客が大勢訪れたことが原住民とその文化にどういった影響を及ぼしているかに焦点を定めて街中を見て回り、タイヤル族の出身者に話を聞くなどし、「文化を商品化することで観光客はタイヤル族に親しみが持てるようになった反面、誘致した観光客がマナー違反などで元あった生活が崩されている」「日本でも地域の観光地化には地元住民からの苦情が出ることが多いので、どこで折り合いをつけるかが問題」と分析しました。服部講師は、「この地区は一時期観光都市として栄えたものの、観光客が減少し、現在はホテルやマンションの多くが廃墟となっていました。また、民族文化を観光資源として売り出すことが、文化的な価値の低下を招くような例もみられます。地域の観光地化による様々な影響について、学生たちには広く学んでもらいたい」と語ります。

また、13日には台北市内を観光し、夕方には台湾の東海大学に留学している同ゼミの学生と一緒に台湾地区の東海大学後援会懇親会に参加しました。同地区の後援会と学生が交流するのは初めてのことで、服部講師は、「国境をこえて交流できる学園の輪を今後も大事にしていきたい」と話しました。

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