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東海大学の海洋調査研修船「望星丸」で体験する1カ月以上におよぶ船上生活と諸外国への訪問

東海大学の海外研修航海は、大学が所有する海洋調査研修船「望星丸」(遠洋/国際航海旅客船・国際総トン数2174トン)で諸外国を訪問する本学独自の教育プログラムです。国際交流や外洋航海、船上生活を通じて研修学生の皆さんに、異文化理解や環境保護、協調性の大切さなどを実践的に学んでもらうことが目的です。

東海大学、東海大学短期大学部、東海大学医療技術短期大学、東海大学福岡短期大学の在学生を対象に毎年秋ごろに参加者を募集し、書類・面接選考を経て研修学生を決定しています。第1回海外研修航海(1968年)以来これまでに約3138人の学生が参加しました。

1996年に実施した世界一周研修航海(第28回)を含め、訪問地はハワイやオーストラリア、上海、南太平洋の島々など68カ所にのぼり、現地の大学や公的機関などとも交流を重ねてきました。船上生活では語学研修や訪問地研究、各種クラブ活動なども行っています。

東海大学の海外研修航海は、諸外国の文化や社会事情に触れて国際的な視野を広げ、見渡す限りの海原で刻一刻と変化する自然環境と向き合い、船内という限られた生活環境で豊かな人間性を培うことで学生一人ひとりが人生観と世界観の確立をめざす、本学建学の精神を具現化する教育活動です。

第43回海外研修航海

空と海しかない大自然の中だからこそ
自分を見つめ直すことができ数多くの貴重な友人もできました

【画像】南の島
【画像】日程表
【画像】学生たち
【画像】研修風景
【画像】望星丸

● 第35回(2003年度)参加者
西川あい さん[体育学部体育学科3年次]

私がこの研修を知ったのは、高校生の頃です。海外研修航海のパンフレットを見て、普通の海外旅行では得られないことが体験できるのではないか
――そんな期待にワクワクしたことを覚えています。このパンフレットを机の前に貼り、受験勉強の励みにしていたほどです。
学生は在学中いつでも参加できますが、私はもちろん1年生でさっそく応募しました。10月に説明会や面接を受け、寄港地に関する事前調査や国内研修などを経て、実際に航海したのは2月14日から3月31日の約1カ月半でした。

船上生活では規律が重視されます。朝は6時半に起床。全員が後部デッキに集まり、体操とミーティングの後、朝食です。その後は「洋上講座」や、グループごとに行うプレゼンテーションの準備学習、赤道祭、船上パーティ、スポーツ大会、洋上卒業式といった各種イベントの準備などの活動を行います。「洋上講座」は英会話をはじめ、バラエティーに富んだ内容になっています。また、寄港地では、その土地の自然に接し、そこで生活する人たちと触れ合う機会が数多く設けられており、現地の大学生と交流するプログラムも用意されています。

大自然というと、一般的には原生林や大草原などを想像しがちですが、見渡す限り海と空しかない望星丸も、やはり大自然の真っ直中。そうなると意識は自分の中へと向かいます。今までの自分の生活を振り返り、今後の人生を考える、とても貴重な時間を持つことができました。

人と語らうことの楽しさ、大切さにも改めて気づかされました。テレビも携帯電話もない生活でしたが、退屈したことはありません。学部・学科や大学を超えていろいろな人たちと話をしているうちにすぐに時間が経ってしいます。船上では年齢や性別、所属学部の枠から開放され、不思議な一体感が生まれ、親密な交流を通して数多くの友人ができました。航海中に若干体調をくずし、1週間ほどダウンしてしまったのですが、そういう時に私を支えてくれたのは、そうした友人たちでした。

あまりにも濃密なひとときを過ごしたために、帰国して通常の生活に戻るのにしばらく時間がかかりましたが、現在では、研修に参加する前よりもさらに充実した学生生活を送っています。航海を通して、やりたいことにはどんどんチャレンジするべきだと考えるようになり、新たにクラシックバレエにも挑戦しています。