Challenge for the Borderless World(CBW)がスマナ・バルア氏を招いて講演会を開きました

2017年08月03日

伊勢原キャンパスで活動している東海大学チャレンジセンター・Challenge for the Borderless World(CBW)が7月13日に伊勢原キャンパスで、バングラデシュ出身で星槎大学特任教授のスマナ・バルア氏(元・世界保健機関(WHO)ハンセン病対策プログラム・チームリーダー)を招いて講演会を開きました。医学部と健康科学部の学生で組織されたCBWは、国境やマイノリティー、世代といったあらゆる枠組みをこえたsocial capital(人のつながり)の創生を目指して活動しています。本講演会は、海外でおきている事象と自分たちの生活に共通の課題があることを、地域の人々とともに学び合う機会にしようと企画したものです。学生や教職員、伊勢原市民ら多数が聴講しました。

講演に先立ち、プロジェクトリーダーを務める藤田耕己さん(医学部6年次生)がバルア氏を紹介し、CBWの活動や本講演の趣旨を説明。また、今年3月にバルア氏の協力により参加したフィリピン国立大学レイテ分校(SHS)での1週間にわたる実習体験を振り返り、「現地の方と生活をともにすることで多くの学びがありました。自分たちにも、地域の人々との交流を通して何かできることがあるのではないかと考えました」と、SHSでの体験がCBW創設につながったことを語りました。

「人生を分かち合う~日本の若者へ伝えたいこと~」をテーマに講演したバルア氏は、医師を目指したきっかけや、「自分が学びたい医学」を目指して世界各国の大学をリサーチし、外国人として初めてSHSで学んだ経緯を紹介。「ふるさとの無医村の人々から推薦された学生が奨学金を受けて医学を学び、卒業後は地元に戻って医療を実践するシステムや、現地での臨床実習を重視した教育に共感しました」と語りました。また、「発展途上国の子どもたちの健康や教育のために必要なことは、現場を歩き回らなければわからない」と考え、WHOのスタッフとしてネパールやミャンマーなどの村々を巡回。地域の習慣や文化、信仰を尊重しながら飲み水やトイレなど公衆衛生の大切さを訴え続けた経験を紹介しました。最後に「73億分の1の私にできることは何か」と会場の一人ひとりに問いかけ、「だれもが分かち合える何かを持っています。仲間をつくって協力しながら、それを人々と分かち合いましょう」と語りかけました。講演後には活発な質疑応答を実施。終了後に会場を移して開いた懇親会でも、多くの参加者がバルア氏を囲んで意見を交わしました。

聴講した学生は、「『人間が人間として人間らしく人間の世話をすることが大切。そのためには人間学を勉強すべき』という言葉が印象に残りました。医師を目指す者として、常に意識していきたいと思います」と感想を話していました。リーダーの藤田さんは、「6月17日に開いた『伊勢原イドバタ会議』で出会った市民の方も来てくださってうれしかった。今後も、地域の人々とのつながりを深めていきたい」と話していました。

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