病院ボランティアプロジェクトが手づくり絵本の贈呈式と読み聞かせ会を行いました

東海大学チャレンジセンター・病院ボランティアプロジェクトが3月10日に神奈川県厚木市の「ちどりこどもクリニック」で、自主制作した絵本の贈呈式と子どもたちへの読み聞かせ会を行いました。本プロジェクトでは、小児患者への読み聞かせや子どもたちに健康や治療の大切さを伝えることなどを目的として2012年度から絵本を制作しています。今年度は、『かなちゃんとこうら~ねることのたいせつさ~』(A4判カラー、24ページ)を制作。中心になって企画した後藤佑介さん(法学部法律学科2年次生)と矢吹真菜さん(工学部医用生体工学科1年次生)が、監修を務めた同クリニックの久保田千鳥院長に絵本を手渡し、近隣から集まった子どもたちに、絵本を読み聞かせました。

今回の絵本は睡眠がテーマで、寝不足のために背中にカメの甲羅ができて元気がなくなったかなちゃんが、しっかり眠ることで甲羅から解放され、明るく毎日を過ごせるようになる物語です。ストーリーはプロジェクトメンバーが考え、イラストは佐藤花菜子さん(教養学部芸術学科デザイン学課程2年次生)が担当。上製本150冊を印刷し、湘南キャンパス近隣の医療機関や幼稚園、保育園、図書館などに配布するほか、幼稚園での読み聞かせも行う予定です。

絵本を手にした久保田院長は、「絵本をいただくのは3回目になりますが、毎回とても楽しみにしています。イラストもかわいらしく、睡眠の大切さをしっかり学べる内容となっており、ぜひ親子で読んでほしい一冊です。絵本は子どもにとってとても大切です。これからも、よい本を作り続けてください」と語りました。続いて、後藤さんと矢吹さんが『かなちゃんとこうら』など自主制作の絵本3冊を読むと、子どもたちは真剣に絵本を見ながら、語りに聞き入っていました。

矢吹さんは、「子どもたちの表情や反応を見ながら、ゆっくり、はっきりと読むことを心がけました。集中して聞いてくれているのが伝わってきてうれしかったです」とコメント。佐藤さんは、「プロジェクトの2人と何度も話し合い、せりふが一目でイメージできるだけでなく、ページごとにメリハリがあって、めくるたびに面白いと思ってもらえる絵本を目指しました。絵本作りは初めてで貴重な経験になりましたし、他学部の学生と企画を通して関わることができたこともよかった」と振り返りました。また、企画リーダーの後藤さんは、「良質の睡眠が注目されていることから、眠りの大切さを伝えたいと考えてテーマに選びました。アドバイスをしてくださった久保田院長と健康学部看護学科の児玉千代子先生、教養学部芸術学科の池村明生先生に感謝しています。今作を含め、これまでに制作した絵本は合計9冊になり、医療機関や図書館から『送ってほしい』とのリクエストもいただくようになりました。今後も活用してもらえる絵本を作っていきたい」と話していました。

Picture book1.jpg

Picture book2.jpg

Picture book3.jpg

Picture book4.jpg