中期目標

東海大学 第Ⅱ期中期目標(2014年度~2018年度)

建学の精神

創立者松前重義は、青年時代に「人生いかに生きるべきか」について思い悩み、内村鑑三の研究会を訪ね、その思想に深く感銘を受けるようになりました。特にデンマークの教育による国づくりの歴史に啓発され、生涯を教育に捧げようと決意して「望星学塾」を開設しました。ここに東海大学の学園の原点があります。
創立者松前はこの「望星学塾」に次の四つの言葉を掲げました。

若き日に 汝の思想を培え 若き日に 汝の体躯を養え 若き日に 汝の智能を磨け 若き日に 汝の希望を星につなげ 松前重義

ここでは、身体を鍛え、知能を磨くと共に、人間、社会、自然、歴史、世界等に対する幅広い視野をもって、一人ひとりが人生の基盤となる思想を培い、人生の意義について共に考えつつ希望の星に向かって生きていこうと語りかけています。

本学園は、このような創立者の精神を受け継ぎ、明日の歴史を担う強い使命感と豊かな人間性をもった人材を育てることにより、「調和のとれた文明社会を建設する」という理想を高く掲げ、歩み続けていきます。

東海大学のミッション

本学は、建学の精神のもと、「教育」「研究」「社会連携」「国際連携」の四つの柱を据え、新たな社会的価値を創造していくことを使命とします。そのため、本学独自の「現代文明論」科目を中心とする東海大学型リベラルアーツ教育を通じて、国際的な視野で相互に協力し合い、複雑な課題にも果敢に挑戦し、問題解決していくことのできる人材を育成し、国内外を問わず広く地域・社会と連携する大学を目指します。

教育研究上の目的および養成する人材像

建学の精神に基づき、グローバル化し、価値観が多様な現代社会に対応すべく「常に未来を見据え自らが取り組むべき課題を探求する力(自ら考える力)」、「多様な人々の力を結集する力(集い力)」、「困難かつ大きな課題に勇気をもって挑戦する力(挑み力)」、「失敗や挫折を乗り越えて目標を実現していく力(成し遂げ力)」を身につけた自主的・創造的人材を養成することです。

東海大学の現状

今日の高等教育機関では、少子化を背景とした18歳人口の減少で、多様な学生が入学する「大学全入」時代が到来しており、2018年度以降、これらの影響は益々拡大すると予想されます。一方、社会において求められる人材が高度化・多様化する中、学士力や社会人基礎力といった汎用的能力など、社会人として世界を舞台に活躍できる能力を有する人材の要求が急激に高まっています。

このような状況の中、本学は、多様な学生に対する受け入れ態勢の整備・促進、キャリア形成支援、チャレンジセンターなどの特色ある教育の展開、テニュアトラック制度など多くの改革を実施してきました。今後、ボーダレス化とグローバル化が一層進む状況において、大学の教育研究の質を向上させるには、大学の果たす役割を拡大し、国際水準に適応した教育研究の質の確保が重要になってきます。

しかしながら、本学のような大きな組織の中で、大学の教育研究活動の質を向上させるには、建学の精神に立ち返り、ミッションを実現するための具体的な目標(中期目標)を掲げ、教職員が一丸となって、迅速に取り組むことがより重要となります。つまり、目標に対する評価指標を明確にし、各部門の役割遂行と相互連携を確実に進め、PDCA(Plan, Do, Check, Action)サイクルの運用により継続的な改善活動につなげていくことが不可欠となっています。

第Ⅰ期中期目標(2009年度から2013年度)では、四つの柱のもと、7つの重点項目を掲げミッションを共有し、PDCAサイクルを実施する体制を確立しました。第Ⅱ期中期目標(2014年度から2018年度)では、これらの実績を踏まえ、教職員の意識改革を推進させ、大学の教育研究活動の質的転換を図り、大学自身が大きく変わっていく必要があります。そのため、従来の四つの柱のほかに、組織強化のための「管理・支援体制」を追加いたします。また、中期目標の評価指標を明確化し、達成度をエビデンスにより評価し、各部署の連携の下に自己点検・評価活動を実施する体制を構築いたします。さらに、評価結果の情報を積極的に公開し、社会のニーズに耐えうる大学を目指します。

第Ⅱ期中期目標での主な取り組みとして、教育においては「4つの力」を身につけた地域やグローバル社会で活躍できる人材を育成します。研究においては、国際レベルの研究拠点の構築を維持しながら地域と連携した研究も推進し、社会連携・国際連携では、地(知)の拠点の確立と国際社会との連携を強化します。

以上を踏まえ、東海大学が今後5年間で取り組むべき喫緊の課題として、第Ⅱ期中期目標を定めております。

中期目標(5年後の大学のあるべき姿)

  1. (1)4つの力を身につけた人材を社会に輩出できる大学
  2. (2)教育研究を軸とした大学の総体として、イノベーションの創出ができる大学
  3. (3)地(知)の拠点として、社会と連携できる大学
  4. (4)グローバルユニバーシティとして、国際社会と連携できる大学
  5. (5)大学の活動を支援できる、経営基盤が安定した大学

中期目標の期間

2014年4月1日より、2019年3月31日までとする。

「教育」「研究」「社会連携」「国際連携」「管理・支援体制」の5つの重点項目
~今後5年間、本学が取り組むべき課題~

Ⅰ.「教育」 学部・大学院教育の充実と社会で活躍できる人材育成

Ⅰ-1.「4つの力」の養成

Ⅰ-1-1

「4つの力」を修得するための東海大学型リベラルアーツ教育を再編し、実践する

Ⅰ-1-2

「4つの力」の達成度評価指標を策定し、実践する

Ⅰ-1-3

地域連携を通じた実践型教育を確立し、実践する
To-Collaboプログラム(文部科学省「地(知)の拠点整備 事業」)の推進

Ⅰ-2. 世界で活躍できるグローバル人材の育成

Ⅰ-2-1

多様な文化・社会の事柄を地球規模・現代世界の課題として理解できる力の育成を強化する

Ⅰ-2-2

外国語教育を強化する

Ⅰ-2-3

在学生の留学機会を拡大させる

Ⅰ-2-4

キャンパスに外国人留学生を増やす

Ⅰ-2-5

各校舎において留学生と日本人学生の交流が図れる場所・機会(英語ビレッジ・留学生会館)を増加させる

Ⅰ-3. 大学院教育の充実

Ⅰ-3-1

高度な専門性を有した人材を育成する

Ⅰ-3-2

学部からの修士課程進学者数を増加させる

Ⅰ-3-3

全学的な大学院改組について検討し、実施する

Ⅰ-4. 学部と大学院における総合的キャリア教育の確立

Ⅰ-4-1

キャリア意識を形成させる体系的な教育を強化する

Ⅰ-4-2

教育内容と職種・企業との関連を明確化し、学生のキャリアに対する満足度を向上させる

Ⅰ-4-3

キャリア支援センターと各学部・学科との協力関係を強めた体制を構築する

Ⅰ-5. 高等学校教育との連続性の確立

Ⅰ-5-1

入学後の学修動機を高める入学前学修プログラムを全入学者に義務化する

Ⅰ-5-2

大学と付属高校が情報共有し、協力しあえる環境を作る

Ⅰ-6. 教育の質を向上させるためのPDCAの充実

Ⅰ-6-1

教育成果の可視化と改善方策の立案、実施を行う

Ⅰ-6-2

教育活動における諸制度の連動性を確保する

Ⅱ.「研究」 国際レベルでの研究拠点の確立

Ⅱ-1. 研究活動の活性化

Ⅱ-1-1

各学部・研究科の特性に応じた特色ある研究活動を遂行し、外部評価を向上させる

Ⅱ-1-2

学部・研究科・学内研究所の横断的連携を強化する

Ⅱ-2. 地域連携による研究の推進

Ⅱ-2-1

地域を活性化させる全学的な研究を強化する
To-Collaboプログラムを含む

Ⅱ-3. 国際レベルの研究の推進

Ⅱ-3-1

国際レベルで評価される研究活動を強化する

Ⅱ-4. 研究の峰形成とイノベーションの創生

Ⅱ-4-1

本学のテニュアトラック制度を整備し、国際公募により若手研究者を採用・育成する

Ⅱ-4-2

大型競争資金獲得ができる、または本学の中核となる戦略的な研究拠点を形成する

Ⅱ-4-3

持続的な成長と社会の発展の実現に寄与できるイノベーションを創生する

Ⅱ-4-4

ライフイノベーションとグリーンイノベーションの分野で、世界ランキングの向上を目指す

Ⅲ.「社会連携」 地(知)の拠点の確立

Ⅲ-1. 地域教育機関との連携強化

Ⅲ-1-1

地域高等教育機関と連携して、人材を育成する

Ⅲ-1-2

地域初等中等教育機関と連携して、人材を育成する

Ⅲ-2. 地域産学連携の強化

Ⅲ-2-1

地域の活性化につながる産学連携を強化する
To-Collaboプログラムを含む

Ⅲ-3. 地域社会との連携強化

Ⅲ-3-1

都道府県との特色ある地域活動を強化する
To-Collaboプログラムを含む

Ⅲ-3-2

市区町村との特色ある地域活動を強化する
To-Collaboプログラムを含む

Ⅳ.「国際連携」 グローバルユニバーシティの構築

Ⅳ-1. 国際社会との連携強化

Ⅳ-1-1

特色を活かした国際連携強化策を強化する

Ⅳ-1-2

海外の教育研究機関との連携を強化する

Ⅳ-1-3

スポーツ・文化での国際的な連携を強化する

Ⅳ-1-4

国際連携での人材育成に協力する

Ⅴ.「管理・支援体制」 管理・支援体制の強化

Ⅴ-1. 事務系組織の専門性を活かした学部との連携強化

Ⅴ-1-1

入試・教育・研究・就職の強化に繋がる事務系部署と学部との連携を強化する

Ⅴ-2. 内部質保証システムの強化

Ⅴ-2-1

大学中期目標と各部署が設定した目標の整合性を厳密に確認する

Ⅴ-2-2

自己点検評価システムを実質化する

Ⅴ-3. 適切な定員確保のための広報活動の強化

Ⅴ-3-1

効果的な広報戦略を強化する

Ⅴ-3-2

基礎学力を有した入学者の確保

Ⅴ-4. 財務基盤の強化

Ⅴ-4-1

財務基盤を強化する

Ⅴ-4-2

事務系小規模組織の統合により、スリム化を目指す

Ⅴ-5. 教育研究組織

Ⅴ-5-1

類似の理工系学部・学科の統廃合を目指す

Ⅴ-5-2

地域連携を通じた実践型教育のための教育組織を確立し、推進する
To-Collaboプログラムの推進

Ⅴ-6. 学生支援

Ⅴ-6-1

手厚い学生支援により退学・除籍者数を低減する

Ⅴ-7. 教育研究環境等

Ⅴ-7-1

耐震対策を徹底する

Ⅴ-7-2

75周年記念事業の一環として、湘南校舎における工学部を中心とする教育研究環境を整備する

Ⅴ-7-3

情報化社会に対応するための環境を充実させる

Ⅴ-8. 防災対策と危機管理

Ⅴ-8-1

災害を想定した訓練を実施する

Ⅴ-8-2

情報化の進展や医療技術の発展等の社会状況の変化に即した危機管理体制を構築する

以上

参考

大学基準協会点検評価項目(大項目)

  1. 1.理念・目的
  2. 2.教育研究組織
  3. 3.教員・教員組織
  4. 4.教育内容・方法・成果
  5. 5.学生の受け入れ
  6. 6.学生支援
  7. 7.教育研究等環境
  8. 8.社会連携・社会貢献
  9. 9.管理運営・財務
  10. 10.内部質保証