健康学部開設記念キックオフ・シンポジウム第1回「ヘルスフロンティアへの東海大学の挑戦」を開催しました

2017年05月12日

東海大学では5月11日に東京・霞が関の東海大学校友会館で、2018年度に計画している健康学部の開設に向けたキックオフ・シンポジウム「ヘルスフロンティアへの東海大学の挑戦」第1回を開催しました。健康学部は、健康マネジメント学科の1学科体制で湘南キャンパスに設置を予定しており、身体の健康だけでなく心理面や経済面、社会的な側面まで含めた、健康に関する多角的な知識・技能の習得、地域社会や企業と連携した教育を展開していく計画です。シンポジウムは、新しい学部の理念や目指す教育研究活動を周知するとともに、企業や行政、大学など研究機関の識者らと健康学のあり方を考える機会とすることを目的として、11月まで4回にわたって開催していきます。第1回となる今回は「なぜ、今、健康なのか?日本、グローバルで求められている人材像とは?」をテーマに、企業や行政の関係者、本学関係者ら約120名が参加しました。

当日はまず、山田清志学長があいさつに立ち、「新しい学部開設を機に、大学全体として『健康』と向かい合っていきたいと考えています。この機会に、皆さまの意見をたまわり、今後に生かしていきたいと考えています」と期待を語りました。続いて、健康学部設置準備委員会の堀真奈美委員長(教養学部教授)が、シンポジウムの趣旨と新学部のビジョンを説明。福祉や健康を巡る社会状況と新しい学部の構想について紹介し、「健康学部では、未来の幸せ、明るい未来をつくっていくために、社会科学、自然科学、運動生理学などに多角的に取り組み、本学の理念である文理融合を推進しながら医学だけでは解決できない健康問題に挑んでいきます」と話しました。

基調講演は、オックスフォード大学公衆衛生学名誉顧問のジェーン・アーミテージ教授が、「健康寿命を伸ばすために―科学とビッグデータの活用―」と題して実施。アーミテージ教授は、医療や健康問題におけるデータ活用の歴史や、イギリスの医師による喫煙と心臓疾患や脳卒中との関連性に関する調査におけるデータ活用などについて紹介。さらに、さまざまな健康問題の解決に向けた研究におけるビッグデータの収集方法やその分析方法について語り、「ビッグデータの活用によって、疾患の原因を素早く突き止め、早期に介入することで健康寿命を延ばすことができる」とまとめました。

その後のパネルディスカッションは、「誰もが健やかな社会を構築するには?健康長寿社会に向けて、日本、世界においてどのような人材が必要とされるのか?」をテーマに、健康に関する事業に取り組む企業や新聞社、行政の関係者4名※と本学スポーツ医科学研究所の石井直明教授(前医学部教授、18年度健康学部に異動予定)が登壇。モデレーターを務めた特定非営利活動法人日本医療政策機構事務局長の乗竹亮治氏の司会で、まず各登壇者が
それぞれの立場から「健康長寿社会をつくっていくために必要な人材像や、健康学部に期待する人材の育成」について語りました。登壇者から寄せられた「課題の特定ができる人材の育成」や「より綿密な産学連携」「ヘルスマネジメントの今後を担う人材の育成」といった期待に対して石井教授が応え、「本学は医学部や健康科学部、体育学部などの各学部や医学部付属病院、研究機関などを通じて健康問題に取り組んできた歴史があり、産官学の連携なども積極的に展開してきました。肉体の健康に必要な栄養と運動だけでなく、社会的、経済的、精神的健康を総合的に教えられる学部としていくとともに、学生が受けたいと思える魅力ある教育を、責任を持ってつくり上げたい」と強調。さらに、会場も交えながら新しい学部への期待や、今後の取り組みなどについて質疑応答も実施し、アーミテージ教授からは、「健康学部は、非常に意欲的であり興味深く感じました。教育と研究のバランスを取り、大きな成果につなげてほしい」と期待が寄せられました。

最後には、閉会のあいさつとして吉川直人副学長が出席者への謝辞を述べるとともに、「社会のニーズについて幅広い視野から意見が交わされ、大変参考になりました。今後も新学部の立ち上げに向けて皆さんのご協力、ご支援をお願いします」と呼びかけました。
また、シンポジウム終了後の情報交換会には、塩崎恭久厚生労働大臣も出席され、祝辞を述べられました。

※パネルディスカッションの登壇者は下記のとおり
・モデレーター
乗竹亮治氏
・パネリスト
小室明義氏(東急不動産株式会社ウェルネス事業ユニット ヘルスケア事業本部 執行役員 本部長)
戸塚卓志氏(株式会社リコー研究開発本部 リコーICT研究所 先端ソリューション研究センター センター長)
木村彰氏(日本経済新聞社 編集局編集委員)
富原早夏氏(経済産業省商務情報政策局 ヘルスケア産業課 総括補佐)
石井直明教授

■今後のシンポジムの予定とテーマ
第2回 7月13日(木)「バイオサイコソーシャルモデルによるケアの最先端」(仮)
第3回 9月14日(木)「健康長寿は社会的交流が創る―超高齢社会の地域健康戦略」(仮)
第4回 11月9日(木)「健康フロンティアへの挑戦―未来の栄養学・運動科学」(仮)
※場所・時間等詳細は決まり次第ご案内いたします

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