農学部・農学研究科の授業再開にあたって

2016年07月01日

熊本地震の発生から2カ月半が経過しましたが、被災地では今も余震が続いており、多くの皆様が厳しい避難生活を続けておられる中、被災された皆様のご努力はもちろん、多くの関係部署の皆様のご尽力で、着実に復興への歩みが始まっております。

本学でも多くの皆様のご支援やご協力により、5月16日より熊本キャンパスで、経営学部、基盤工学部、総合経営学部、産業工学部の授業を再開することができました。キャンパスとしての機能も順調に回復を果たし、徐々にではありますが学生・教職員にも笑顔が戻りつつあります。

その一方で、農学部・農学研究科の学生の皆様、保護者の皆様には大変なご心労をお掛けしており、心よりお詫び申し上げます。阿蘇キャンパスの大学施設をはじめ南阿蘇村の被害は甚大であり、安全確認や道路や橋などのインフラの復旧といった大きな課題から、農学部と農学研究科は暫定的に2017年度まで熊本キャンパスで授業を行うことといたしました。建物の安全確認、学生の住居や教室、教員の研究室や実習・実験設備などの熊本キャンパスでの教育環境等の確保が確定いたしましたので、本日7月1日より授業を再開いたします。

しかし、講義以外の実験や実習につきましては、国や熊本県のご協力を得て実施してまいります。被災された学生や保護者の皆様の心や身体に関する相談につきましても、本学の医学部、健康科学部を中心に、医師、看護師、ソーシャルワーカーや心理士で結成されたチームを熊本キャンパスに派遣して、「こころとからだのケア及び相談」窓口を期間限定で開設いたします。

 農学部、農学研究科の将来計画や阿蘇キャンパスの今後につきましては、勘案すべき事案が複雑に交錯しておりますが、本学は熊本での農業教育・研究を継続し、これからも日本の農業人材の育成に力を尽くしてまいります。

なお、このたびの授業再開にあたり、熊本地震の復興活動を円滑かつ迅速に対応することを目的として、71日付で、熊本キャンパスに「九州キャンパス復興課」を新設いたしました。被災された学生や保護者の皆様の相談窓口として、組織的にきめ細かい対応にあたります。

 最後になりますが、地震発生の直後から、地域の皆様や多くの関係者の皆様に、学生の救護、救援活動でご尽力を賜りました。阿蘇キャンパスに一時避難した学生の安全確保や物資運搬などでも、多方面でご支援を頂戴したことに深甚なる感謝を申し上げます。また、国内外の多くの方々から学生支援や教育環境復興のための浄財が、温かい励ましやお見舞いの言葉と共に本学に寄せられております。

東海大学を代表して心から御礼を申し上げます。

東海大学学長 山田清志

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