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情報ネットワークは、しっかりと社会に根を張り、さらに広く深く成長していこうとしています。このネットワークとその中を流れる情報(コンテンツ)は、今や社会を支える最も重要なインフラストラクチャーの一つです。
情報ネットワーク化社会では、膨大な情報を個人が利用できるだけではなく、それをほとんど瞬時に多くの人々と共有することが可能になりますが、それを実現する情報通信技術は、とくに人間の感性や社会活動と関連づけて構成されなければなりません。このためには、その技術が人間の思考の過程や行動の過程にどのように影響するかを咀嚼し、それに基づいてシステムを設計し構築していくアプローチが不可欠です。すなわち、学部で修得した情報とネットワーク通信とに関する概念や法則性を基本に、目標達成のためのアプローチを主体的に判断し、問題を特化して解決に当たる高度な専門的開発技術者や研究者が必要になります。
開発工学研究科情報通信工学専攻は、学部教育で培った情報通信技術やその基礎理論の理解を基盤に、情報通信技術群の中の特化した分野であるマルチメディア情報とマルチメディアネットワークに関する技術的・研究的能力を極め、思考の中心に人間を置いた総合化の能力を獲得することをねらいとしています。具体的な授業科目として、マルチメディア情報処理およびマルチメディアネットワーク技術の深い理解と新技術動向の把握を育む科目群のほか、人間の知能や感性、さらには社会と情報通信技術ないしは情報システムとの関わりを学ぶ科目群が用意されています。情報通信工学専攻では、これに加えて社会・産業界での実務経験が豊富な教員を配置しており、これらにより人間を中心とし地球環境にも配慮した先端的技術システム構成能力の獲得をねらいとした教育を展開しています。
情報通信工学専攻では、次のような人材を養成することを目標としています。第一に、基礎を深く理解し応用力を備えた人材です。学部で培った情報通信工学の素養をもとに、自身の研究の実践を通じて原理・本質のより深い理解と現実の問題に適用する応用力を身につけることを目標とします。第二に、自分の研究テーマや知識の範囲にとらわれずに、幅広い分野に興味を持ち、自由な発想ができる人材です。専攻に開講されている多彩な科目群と、「特別演習」や「複合システム工学特論」など「自由な発想と議論を促す科目群」は大いに助けになるはずです。第三に人間、あるいは社会との関わりに関する高い意識を持った人材です。当専攻で開講されている生体・情報工学、複合システム、特許法・企業経営論ほかの講義を活用して、そのような人材に育っていくことを願っています。
以上の三つをすべて満たす「高い総合的能力を備えた人材」を育成することが当専攻の教育目標です。
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