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東海大学法科大学院 実務法学研究科長
渡邉 一弘
法科大学院での勉学はそうとうに厳しい。その厳しい努力に挫けそうになるときに、これに打ち勝つ力を与えてくれるのは、君たちが法曹になろうと決意し、これを目標としたときの志だ。社会の不正を憤り、不正に苦しむ人の力になりたいという心と、法曹という目標に向かって歩み出そうとした強い想いだ。さあ、その思いを力に、ひたすらその目標に向かっていましっかりと走り出そう。
これを大いに活用して、力をつけてほしい。まず、東海大学大学院は少人数制である。教員の一人ひとりの勉強を見据えた個別の指導。すぐに気心を知ることができる学友との切磋琢磨と助け合い。その中で、諸君は自分の特長を生かした勉強の仕方、自分の弱点を補うことのできる勉強の仕方を見出し、実力を養うことができる。また、本院出身の若い弁護士が、在学生諸君の一人ひとりの相談にのる学修支援態勢も整えている。十分に活用してほしい。これらの親密な繋がりは、司法試験の勉強のためだけでなく、法曹となったあかつきにも一生の宝となるであろう。
二つには、大きな法科大学院では考えられないことだと思うが、学生諸君には自習室と図書館を24時間、365日利用することができる。また自宅での勉強を望む諸君には、ITを通して自宅から自由に判決、評釈など勉学に役立つさまざまな資料にアクセスできるし、教員との質疑・応答もできる。これらを十分に使って、自分の勉学のスタイルを確立し、ひたすら勉学に打ち込める。
三つには、2011年度から10人枠の既修者(2年制)コースを設けるとともに、奨学金制度の強化を図った。成績には自信はあるが経済的に不安のある人は、遠慮なく相談してほしい。むろん、従来どおり、未修者への指導態勢は十分に整っている上、基本科目のカリキュラムの充実も図っている。とりわけ法律の勉強がはじめてという人の多い1年次には、教員はもちろん、アカデミック・アドバイザーが、その基本や勉強方法について適切な指導・助言を行っている。諸君は、自分の知識や理解力を確認をしつつ、着実に勉強を進めることができる。
四つには、本法科大学院では特色のある展開・先端科目が、多数展開されている。これらを通して、人間性豊かな、専門分野に深い造詣をもった法曹として育っていってほしい。
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本学のように、たとえば法哲学を重視するカリキュラムをとる法科大学院は多くありません。
こんなところにも、いわゆる「技術家的」ではない法曹の育成をめざそうという高い理想を反映しています。
弁護士は依頼者の利益だけを擁護すれば足りるというような教育では、社会の求める法曹は育ちません。
たとえば企業にとっての本当のリスクを客観的に分析し、アドバイスする。そういう専門性が必要となるのです。
この領域で5科目もの講義を開く法科大学院はどこにもないでしょう。しかもそれらは、欧米の事情に詳しい研究者や実務家の協力を得て開講されるもので、外部からの聴講者も少なくありません。また2010年度からはエンターテインメント法という新しい領域の講義が始まりました。造詣の深い法曹の活躍が渇望されている領域の一つです。
東海大学は18学部をあわせもつ総合大学です。そういったシステムの強みを活かし、医事法分野でも東海大学医学部と連携した医療過誤、生命倫理の講義を設けています。
企業ビジネス法分野が充実していることも、本法科大学院の特徴です。この分野で活躍している現役弁護士が多数、教員として参加。学生は、経済と法の実態に即した学習をつむことができます。また経済法も専任の専門家を擁しています。。これまでも比較的多くの司法試験合格者を出している領域です。
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