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水産学は水圏生物の持続的利用と生産を行うために、その生物や環境について基礎的な研究をするとともに、水産業に応用する学際的性格の強い学問分野である。水産学には水圏の生物に関する研究、およびその生物を取り囲む生物的、無機的環境の構造とそれらの相互作用の科学的究明、対象生物の漁獲技術、増養殖技術、保蔵・加工技術の開発、安定した供給体制の構築、資源維持のための行政的規制などが含まれ、自然科学から社会科学まで幅広い分野にわたっている。さらに、食糧生産や環境保全という観点から人間の生存にとっても最も重要な基盤となる学問分野である。
水圏で起こる諸現象は20世紀の科学・技術の発展に伴い徐々に解明され始め、今世紀になり、さらにその成果は蓄積されつつあるが、一方で人間活動によって種々の新たな現象も起こっている。水圏生物の持続的生産と合理的利用を行うためにはそのような現象を科学的に解明していく必要がある。しかしながら、それらの現象は急激に変化しており、従来の水産学では捉えられない状況に来ている。水圏はわれわれが生存している気圏と異なり、そこで起こる現象を測定するためには高度な技術を必要とする。そのため、海洋に関連する科学・技術を教育・研究する海洋学研究科に属する本専攻は水産学系の他大学と比べ、同研究科の海洋工学専攻、海洋科学専攻、海洋生物科学専攻の授業科目を修得することにより幅広い知識が得られ、水圏で起こる諸現象に対し多面的に考える能力を修得できる利点がある。
水産学専攻に所属する教員の専門分野は、教員組織に示されるように、水圏生物の資源学・生態学・行動学から生理学、細胞生物学、分子生物学、魚病学、食品などの利用学まで広範囲にわたり、院生は研究指導教員の下で研究を行い、ゼミナールや論文作成を通して、専門性の高い知識と技術を習得するとともに、論理的なものの見方、考え方、まとめ方、ならびにそれらを正しく伝えるための方法などを身に付けることができる。
水産学専攻では、水圏に生息する未利用資源を含めた生物資源を主な対象としてその生物学的特性と生息環境を理解し、持続的生産と合理的利用さらに水圏環境整備などについての幅広い知識と専門性の高い技術を身に付け、水圏生物ならびに水産業にかかわる問題点を看破・解決する能力を養い、国際的に貢献できる人材の育成を教育目標にしている。
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