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地球表面の約71%を占める海洋は、巨大な熱容量を有することから、地球の気候を安定させる上で重要な役割を担っていると同時に、生物資源・鉱物資源などの宝庫でもある。今世紀ならびに22世紀に向けて人類が発展し生き延びていく上で、海洋の仕組みと役割を理解し、人類共通の財産である海洋資源を持続的に利用する方法を模索することが必要不可欠である。
本専攻は、東海大学建学の精神に則り、海洋に関する高度な理学専門教育を通して、全人的かつ海洋に関する幅広い視野、総合的な判断力ならびに高度な専門的能力を有する優れた研究者および技術者を育成することを目標とする。そのために、本専攻は、(1)地球規模の環境問題に関連する海洋を研究対象とする海洋物理学的研究および海洋化学的研究、(2)海底および海洋鉱物を研究対象とする海洋地質学的研究および地殻を研究対象とする固体地球物理学的研究を通して、海洋を取り巻く環境下において生じる自然現象を科学的に解明することを教育目標としている。
本専攻では、上記教育目標を達成するため、広い視野に立って精深な学識を授けるとともに専門分野における研究能力を育成し、かつ高度に専門的な知識が要求される職業をも遂行し得る能力の養成を目指す。そのため、学部において習得した海洋科学ならびに海洋資源学に関する基礎専門知識を土台として、上記の研究分野に関連したより高度な専門知識の習得を目指した講義科目(特論)ならびに修士学位論文作成に向けての研究ゼミナールを開講する。
本専攻における研究指導教員の専門分野は、後述されるように海洋物理学分野、海洋化学分野ならびに固体地球科学分野に大別される。研究課題としては、湾の海水交換や感潮域の物理過程を扱う沿岸環境、外洋における表層水塊の形成・変質過程、熱帯および中緯度における大気−海洋相互作用、海洋中における物質循環の機構、地球の炭素循環と気候変動、海底鉱物の生成機構、海域における地震活動とテクトニクス、海底地質構造の発達史、電磁気学的手法による地震予知ならびに海底資源の開発・輸送システムなどがあげられる。本専攻における学生は、これらを基盤とする具体的な研究課題を見いだし、指導教員の助言の下に研究を遂行する。一方、学問研究には自身で課題を探求することが肝要と考えられることから、学生自身が興味ある研究課題に対して真理を追求しつつ研鑚を積むだけでなく、研究上のヒントを見いだすために、他分野の教員・研究者および院生との交流が奨励される。こうした学問研究と異なる分野間での交流を通じて、全人的な自己形成が成されることが期待される。
本専攻では、今後の社会情勢を背景に、修士(理学)の称号を得て修士課程を修了する学生に対して、可能な限り多くの者が東海大学大学院博士課程に進学し、博士の学位取得を目指すことを推奨している。
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