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内視鏡室

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責任者(氏名、役職、所属)

氏名
 鈴木 孝良
役職名
 内視鏡室 室長
所属
 内科学系 消化器内科学

概要

診療内容

当内視鏡室においては、昨年(2013年)の実績において上部消化管(食道・胃・十二指腸)内視鏡12,790件、下部消化管内視鏡4,133件、カプセル小腸内視鏡 62件を扱っており、全国の大学病院においても屈指の検査数を誇っています。また治療では早期消化器癌を中心に内視鏡的粘膜切除術(ESD・ポリペクトミーを含む)912件、食道・胃静脈瘤の硬化療法・結紮療法130件、消化管出血の緊急内視鏡的止血術は332件、内視鏡的胃瘻造設術75件が行われています。消化器内視鏡検査は内視鏡指導医11名、内視鏡専門医16名のスタッフを中心に行われています。さらに、内視鏡技師5名を含むコメディカルスタッフ(看護師6名、臨床検査技師7名、事務職員3名)の協力の下、安全・迅速な対応と的確な診断治療を目指しております。ご紹介患者様につきましては、医療連携室を介して、直接検査予約が可能です。

ダブルバルーン小腸内視鏡、ERCP、気管支鏡検査につきましては画像診断センターにて行っております。

主な対象疾患

内視鏡室は呼吸器内科・外科、消化器内科・外科、総合内科を中心としたオープンシステムの施設であり、原則的には検査毎に各科の担当日が決まっていますが、特殊検査・緊急検査や内視鏡治療の際には必要に応じて協力体制をとりながら対応しています。各疾患の成績・診断率の詳細は各科毎の診療案内をご参照いただくこととして、ここでは内視鏡室で日常的に行われている検査治療業務を中心にご紹介させていただきます。
内視鏡室においては、各種消化管疾患に対し上部消化管内視鏡検査、下部消化管内視鏡検査、消化機能検査、超音波内視鏡検査、呼吸器疾患に対し気管支鏡検査が行われています。検査症例数およびその診断率に関していえば全国でもトップレベルに属すると自負しております。
各科の検査・治療内容の特色について以下に述べます。
消化器内科
[消化管内視鏡検査]
全消化管の診断・治療を主に内視鏡を用い形態、機能の両面から行っています。癌検診症例が漸増した結果、消化管癌における早期癌の比率も年々増加してきました。特に下部消化管においては便潜血反応陽性の受診例が著増し、大腸ポリープや早期大腸癌症例の発見頻度が増しています。これらの早期癌のなかには内視鏡治療のみで根治可能な症例も多く、適応を十分検討したうえでポリペクトミーや内視鏡的粘膜切除術(EMR)・内視鏡的粘膜下層切開剥離術(ESD)などの治療を選択しています。早期胃癌に関しては、2cm位までのIIa病変や、2cm以下で潰瘍のない高分化型のIIc病変が絶対適応ですが、よりサイズの大きな病変に対しても十分な検討を行い、内視鏡的粘膜下層切開剥離術(ESD)により積極的な治療を行っています。また上部・下部消化管出血の止血術や異物除去などの緊急内視鏡検査も救命センターとの協力下に24時間体制で対応しています。従来、検査が困難であった小腸疾患に対しては、ダブルパルーン小腸内視鏡およびカプセル小腸内視鏡検査を用いた診断・治療を行っています。機能面では、消化機能検査として胃液検査・膵機能検査・24時間胃内pHモニター・食道内圧検査などの諸検査を行っています。
[肝胆膵疾患関連検査]
食道・胃静脈瘤に対しては緊急および予防的なものを含め、内視鏡的静脈瘤硬化療法(以下 EIS)や内視鏡的静脈瘤結紮療法(以下EVL)などの内視鏡治療を施行し、治療前後の栄養管理および肝の代謝・循環動態などを含め総合的に基礎疾患である肝硬変の治療を行っています。更に、難治例に対しては血管造影下にintervention治療(B-RTO、PSE、TIPS)を行い、高い治療効果を挙げています。胆・膵疾患における内視鏡検査・治療として、胆石症では各種画像検査に加え、内視鏡的逆行性胆管・膵管造影(ERCP)により石の種類・大きさ・数を正確に把握した上でその治療法を決定しています。総胆管結石に対しては内視鏡的胆道ドレナージ(以下EBD)挿入後、内視鏡的乳頭切開術(以下EST)または、乳頭バルーン拡張術(以下EPBD)後結石除去術を行い良好な成績を得ています。胆・膵腫瘍性疾患による閉塞性黄疸では経皮的胆道ドレナージ(以下PTBD)または内視鏡的胆道ドレナージ(EBD)を速やかに行い、手術不能例にはステント挿入後集学的な消化器癌の治療を実践し、患者の延命率およびQOLの向上に努めています。その他、独自の内視鏡検査として、腹腔鏡下肝生検を年間約100例に施行し、肝硬変を中心とした肝疾患の的確な診断を行っています。
消化器一般外科
消化器領域においては主として上部・肝胆膵・下部の3つの専門グループに別れ、それぞれ内科や他の外科グループと協力しながら、検査・治療を行っています。
1.上部消化管
診断として食道・胃および十二指腸のスクリーニング検査、色素内視鏡を併用した上部消化管疾患の術前診断から超音波内視鏡による腫瘍の深達度およびリンパ節転移診断まで行っています。また、耳鼻咽喉科と口腔外科との連携によって頭頚部癌患者における重複癌(特に食道)の発見にも努めています。内視鏡治療としては食道静脈瘤に対するEIS・EVLを行うとともに、食道・胃粘膜癌に対しては、侵襲の少ない根治療法として、内視鏡的粘膜切除術(EMR)や粘膜下層剥離術(ESD)を積極的に施行しております。食道粘膜癌に対する内視鏡的粘膜切除術(EMR)は、世界的に先駆的立場にあります。現在までに、3000例を越す食道癌症例を治療してきました。ここ数年では約45%が表在癌で、そのうち約50%の症例に対してEMRを行い良好な成績を得ております。
2.肝胆膵
肝胆膵領域における内視鏡検査では、胆・膵のルーチン検査(特に胆石症や悪性腫瘍の術前診断)としてはERCPがメインとなっています。他に、超音波内視鏡および細経内視鏡を用いた胆道・膵管の検査を積極的に行っています。治療的内視鏡としては、閉塞性黄疸に対するENBDを年間約50例に施行しています。減黄後には最近では内視鏡的乳頭バルーン拡張術(以下EPBD)を積極的に施行しています。症例によってはESTやステント挿入などを選択するようにしています。
3.下部消化管
従来、大腸癌検診はバリウム注腸X線検査(以下LGI)をfirst choiceとしていましたが、近年、全大腸内視鏡検査(以下TCS)が広く普及した結果、5mm以上のポリープに対しては前癌病変として積極的に摘出することにより、大腸癌の発生を予防しようという方向に進んでまいりました。全体像の把握などLGIに比し弱点もありますが、微小病変の拾い上げ、ポリペクトミーや内視鏡的粘膜切除術や粘膜下層剥離術(ESD)など診断的治療を含めTCSの有用性は今さら述べるまでもありません。当科では通常若干の鎮静剤を用いるのみで、被検者が寝ている間に10〜15分でTCSを完遂しています。外来で施行できる検査として毎週約20件、年間800件を行っております。また早期大腸癌に関してもEMR、腹腔鏡下(縮小)手術を積極的に行っております。
4.その他
頻度は少ないですが、小児の内視鏡検査(主として小児外科)や経食道心臓超音波検査(循環器内科・心臓血管外科)などの検査に対しても対応しています。

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