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当院は、神奈川県の地域がん診療連携拠点病院の一つであり、2007年1月31日に厚生労働大臣より指定をうけています。がん診療連携拠点病院は、化学療法レジメンの中央管理、治療方針を集学的に審議するキャンサーボード、緩和ケアチーム、がん登録、がん相談支援などの院内体制と、緩和ケア研修会をはじめとする情報や研修の提供や診療連携パスの整備など地域の医療機関との連携体制などに関する種々の要件を満たした上で指定されます。2011年2月現在、神奈川県内全体で12の施設ががん診療連携拠点病院に指定されています。
オンコロジーセンターは、当院のがん診療の中心的組織であり、緩和ケア科(科長 徳田裕乳腺・内分泌外科教授)、外来化学療法室(室長安藤潔血液・腫瘍内科学教授)、放射線治療室(室長 國枝悦夫 放射線治療科学教授)、頭頸部腫瘍センター(センター長 大上研二 耳鼻咽喉科学教授)より構成されています。
外来化学療法室には、TVやDVDモニター付きのリクライニングシート25席、ベット2床が設置されています。利用診療科9、一ヶ月の延べ治療症例数約700例と本邦有数の規模です。専任常勤医師1名安藤潔室長(血液・腫瘍内科教、日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医)、専任常勤看護師4人、専任常勤薬剤師2名により運営されています。なお、当院は、現在、全国でも、500名にも満たない日本臨床腫瘍学会認定のがん薬物療法専門医4名を有しています。がん薬物療法のエキスパートが中心になって、毎月、定期的に臨床腫瘍カンファランスを行い、症例の検討や、情報の共有を図っています。
緩和ケア科は、現在、医師2名(疼痛緩和専門および精神緩和専門)、専任看護師2名より運営されています。一般的ながん緩和ケアのみならず、がんに伴う、四肢のリンパ浮腫に関する看護相談や指導、また、緩和ケア研修会を年2回開催しています。2011年3月5-6日に第4回神奈川県緩和ケア研修会を施行し、院内受講修了者の合計は、医師56名、医療従事者50名であり、院外修了者は、医師10名、医療従事者10名となっています。
放射線治療室は、最新の照射装置を備え、当センターに所属することにより、有機的に結合したがんの治療戦略の一翼を担っています。さらに、頭頸部腫瘍センターは、従来の診療科である耳鼻咽喉科より独立し、当センターに組み入れることにより、その他のがん種と同様に集学的な治療戦略をもって対応することが可能になっています。
平成18年4月1日より総合周産期母子医療センターを開設し、神奈川県周産期医療ブロックにおける湘南ブロックの基幹施設としてハイリスク妊産婦、新生児の外来・入院診療、救急搬送の受け入れを行っています。入院病床としては5号館6階フロアに、産科部門として重症妊婦受け入れ病床である母体胎児集中治療室(MFICU)9床とその後方病床である一般病床32床および新生児室、新生児部門として新生児集中治療ユニット(NICU)12床と後方病床であるGCU12床を有しています。産科、小児科新生児部門、小児外科など関連する各科が緊密に連絡をとり、地域の3次施設としての責務を果たすべく努力をしております。また助産師外来の開設、無痛(和痛)分娩、遺伝相談・カウンセリングなども行っており、妊婦さんの多様なニーズに応えるようにしております。
周産期医療を取り巻く状況は依然過酷ではありますが、神奈川県では、1)緊急性の高い症例は少なくとも基幹施設では受け入れる、2)NICU満床などの理由により各周産期ブロック内で受け入れができない切迫早産症例等については、各基幹施設が県救急医療中央情報センターと連絡をとり、24時間体制で県内収容病院を探し、適切に母体搬送する仕組みが円滑に機能しており、県外搬送例の減少に役立っております。本センターでは、より多くのハイリスク妊産婦・新生児の診療を担い、神奈川県周産期医療システムの一角を担う基幹施設としての役割を十分に発揮できるよう、周辺の医療機関の皆様とともに、今後ともより一層の病診・病病連携を深め機能分担を推進してまいります。
難病とは原因不明で、まだ治療法が確立していない疾患で、慢性的に経過し後遺症も起きることがあるため経済的、精神的に負担が大きい病気の事をさしています。全身性エリテマトーデス、強皮症、悪性関節リウマチなどの膠原病、再生不良性貧血などの血液疾患、筋萎縮性側索硬化症、重症筋無力症などの神経疾患、潰瘍性大腸炎、クロ ーン病などの消化器疾患などが含まれ、国から特定疾患に指定されています。難病治療研究センターではこのような難病の治療研究を行っています。それぞれの疾患の診療はリウマチ内科、血液腫瘍内科、神経内科、消化器内科の各専門外来で行っています。総合相談室ではソーシャルワーカーが患者様とそのご家族からの相談に応じています。 また、定期的に、相談会や難病講演会を開催して、患者様、ご家族、医療関係者に情報の提供を行っております。
当院は厚生労働省の定める肝疾患連携拠点病院として地域における肝臓病の診療を円滑にすることを目的として活動しています。日本にはC型肝炎200万人、B型肝炎130万人、アルコール性肝疾患250万人、非アルコール性肝疾患1,000万人と多くの方が肝臓病であり日本人死亡原因1位のがんの中で3番目に肝臓癌となっているのが現状です。
現在は肝癌撲滅のためにウイルス性肝炎治療を中心に医療者向けと患者向けの講演会を行い周知しているところです。今年度の患者向け講演会は6月18日(土)東海大学医学部講堂で行いウイルス性肝炎と肝硬変についての講演と質疑応答を予定しています。今年は新たなC型肝炎治療が開始されるため日々の診療に療養に大切な情報をご提 供できると思っています。
肝臓病教室を運営し毎月1回患者向けの医師と管理栄養士、薬剤師による肝臓病の指導を行っています。これは、普段の外来では肝臓の基礎知識、病態、治療の説明が理解できないこともあり各回テーマを変えて医療講演を行います。一方、肝臓病では栄養治療が重要であり管理栄養士による集団栄養指導を行います。肝臓病は病態も原因も多岐にわたって複雑であり患者自身の自分の肝臓病における立ち位置を示すことができるよう努めていきます。
最近は、肝臓病の医療費助成や障害者認定など行政との関りも増え複雑化しているためこれらの質問、問い合わせは患者支援センター総合相談室が窓口として活動しています。
高齢社会を迎えた我が国では、15年〜20年以内に認知症患者人口は300万人以上に達すると推定されています。この数値は癌、脳卒中、心疾患より高く、本大学においても神経内科を中心に、多数の認知症患者が検査・治療を受けています。しかし、認知症自体の原因や病態にはまだ不明の点も多く、認知症に関する研究は現在我が国のみならず、世界中の研究者の関心の的です。本センターでは各種認知症に関する原因および治療の研究のみならず、毎年看護師や保健師、ホームヘルパーなどの医療福祉従事者向けの研修会を開催し、認知症に関わる地域の関係者の啓蒙にも力を入れています。さらに平成14年4月より物忘れ外来を開設し、当院の専門医および総合相談室のケース ワーカーとの連携により、患者やその家族、他施設の医療従事者などからのcase by caseの相談にも応じています。
わが国有数の細胞移植を専門とするセンターで、骨髄移植をはじめ、細胞治療全般について診療を行っています。
5号館3階フロアの2/3を占める約100×50mの広さの中に21の手術室があります。1室に2台手術台を持つ部屋が3室、4台の歯科治療台を持つ部屋が1室あり、1階救命救急センター内のMRXO室を含め全28台の手術台を有し、緊急手術にも24時間体制で対応しています。また短期入院手術センターを併設し、麻酔科診察およびペインクリニック外来2ブース、面談室5室とともに、麻酔導入室5室、回復室5床、リラックス&リカバリー室8床+5席を運用しています。手術室各室は仕様を統一化し、どの部屋でどんな手術でもできるコンバーチブルさを特徴とし、手術室入室時に着替え、履き替えをしない「一足制」を導入したことで、円滑な各種スタッフの活動、業務効率、労働生産性の向上、手術患者の迅速な入れ替えを実現しています。
医療機器管理
医療安全を機器の面で支えることが当センターの役割です。医療機器管理室(ME室)は5号館地下1階にあります。文字通り、病院の土台の一角を地下で支えています。ME室のメンバーは安全な医療を実践するために、現場で用いる種々の医療機器(人工呼吸器、輸液ポンプ、シリンジポンプ、生体監視モニター、心電計、除細動器、体外式ペースメーカ等)の管理、運用、点検、整備、教育を行っています。これらの機器を当センターで管理することにより、点検、整備が徹底され、より安全な機器を現場に提供しています。これらの業務には高度な技術を備えた臨床工学技士が24時間体制で当たっています。高度な医療を実現するために、新たな医療機器が次々に導入されます。これらの新機器の使用法を全職員が熟知することが安全かつ高度な医療の実践に不可欠です。臨床研修部、看護部などと連携し、医療機器の教育プログラムを実践しています。今後も、メンバー全員、より高度な医療安全を目指し活動を続けます。
呼吸ケアチーム
当チームは診療科、職種の壁を取り去り、医師、看護師、臨床工学技士、理学療法士等が共同して、人工呼吸器の離脱のために必要な診療を行うものです。また、院内における、人工呼吸管理に関する安全の確保、人工呼吸管理の知識・技術の向上を目指します。
5号館7階フロアの7B1、7B2病棟に位置するICUは32床のベッドを有し、ICU専門医師および各診療科医師と77名の看護師、3名の看護助手により運営されております。心筋梗塞・心不全、呼吸不全、多臓器不全、意識障害などの急性期症例の管理と心臓血管移植外科・呼吸器外科・消化器外科・小児外科・脳神経外科・耳鼻咽喉科・口腔外科・形成外科・整形外科などの術後管理を集中的に行っております。また、重篤な小児科患者の集中治療も行っています。1年間の入室患者数は2,544人、平均在室日数が4.3日です。
近年、重症患者数が増加しています。救急症例に関しては、救命救急センターICUの後方ベッドの役割も果たしています。また、術後症例に関しては積極的な治療を行い、早期退室を目指しています。
当課はカルテ管理、フィルム管理、フォトセン ターで構成され、診療サポートサービスを行って います。
●診療情報管理担当は診療情報管理士資格を有した職員が配置され、受診患者のすべての基本情報をコンピュータで一括管理のうえ、ICD(国際疾病分類)に則った病名コードや処置手術コードを付与し、インデックスを作成しております。これらのデータを基に、統計表、検索リストを作成し、医師等医療従事者の研究・教育に役立てているほか、病院経営資料としても利用されています。また、診療報酬請求業務にも反映させています。
●日常診療で使用する外来・入院カルテ・X線フィルムの現物保管・管理(閲覧・貸出)を行っております。
●診療情報開示に関することも担当しております。
●フォトセンターは診療・研究・教育の写真・映像・デジタル画像をサポートしております。
当科の業務を大別すると4つの機能を有し、各々が連動して栄養管理業務を行っています。
1)チーム医療としての役割:患者さんが入院される際には、医師・看護師とともに事前に栄養管理計画を作成し、より早く入院中の食事内容をご理解して頂き、安心して治療が受けられるよう支援しています。入院後は、栄養サポートチームの一員として、患者さんの栄養ケアの実践に係っています。
2)供食管理業務:毎食約50種類の食事を提供するとともに、きめ細やかな個別栄養管理を実践するため管理栄養士がベッドサイドへ訪問し、病態を考慮した上で食欲・嗜好などの要望にも対応しています。また、安全で衛生的な食事提供を行い、適時適温で食事を召し上がっていただくために各フロアーにはパントリーを設置し、検査時間に合わせた食事の提供も行っています。
3)臨床栄養管理業務:前述したチーム医療としての栄養サポートと入院および外来患者さんとそのご家族に様々な疾患に対応した個別栄養指導や「食」についての悩みに応じた栄養相談を実施しています。また、糖尿病・肝臓病・心臓病・両親学級などの集団栄養指導を開催して、患者さんの日常の食生活をサポートしています。
4)教育・研究および地域連携業務:大学病院として医療に係わる学生さんへの栄養教育や研究協力、そして地域サービスとして生活習慣予防に対する啓発も行っています。
人口の高齢化に伴い癌、生活習慣病の増加が大きな社会問題となってきていることは周知のとおりです。今後、予防医学的見地より、健康状態の評価、増進がますます重要になることは言を待たないと思います。当センターは30余年の長きに渡り医学部付属病院の健診センターとして指導的な役割を果たしてきました。
<紹介>
設立年月日:昭和1975年6月
(日本人間ドック学会 人間ドック健診施設機能
評価認定施設)
健診実施日:月〜土曜日
健診所要時間:
平日6〜7時間(午前:検査、午後:面接)
(午前中に面接終了コースあり)
土曜4時間(午前:検査、面接)
健診実施定員:1日80人
健診料金:48,300〜52,500円(消費税込)
健康電話相談(既受診者を対象):
月〜金曜日 午後3時〜4時
<業務内容と特色>
総合健診基準検査項目のほかに10種類以上の検査項目を健康状態評価のため実施しています。病理細胞診による子宮頸部癌検診や超音波検査による乳癌検診、前立腺癌の早期発見のためのPSA測定、甲状腺機能検査としてのTSH測定が含まれています。また、胃内視鏡コースもあり、70才以上の方は料金を割引いたシルバーコース(胃内視鏡コース)となります。
その他オプションとしてヘリカルCTによる肺癌検診、MRI・MRAによる脳検診、CTによる内蔵脂肪精密検査、下腹部超音波検査による婦人科・泌尿器科検診、骨密度測定、病理検査による子宮体部癌検診、膠原病検診、動脈硬化検診、腫瘍マーカー検査、尿中ピロリ菌検査などをおこなっています。医学部付属病院健診センターの特色を生かし、面接は第一線の内科スタッフ医師と健診センター専属医が担当し健診により異常が発見された場合にはすみやかに医学部付属病院の全診療科で二次検査、治療が受けられます。
特定健診の保険指導も動機付け支援につき実施しています。
医学部付属病院健診センターとして新しいオプション検査、健康増進プログラムの開発に取り組み、よりレベルの高い健診センターを目指しています。
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