看護部
東海大学医学部付属病院は、建学の精神である「ヒューマニズムと科学の調和」を目標として創設された病院である。高度化する医療ニーズに応え、時代に先駆けた、地域とふれあい心温まる医療の実現を目指している。総合大学の特性を強みに看護部も他学部との連携と協力の中で医学生、看護学生、医療職者の育成に努力している。また臨床、教育、研究の場としてだけでなく種々の活動を地域へ拡大させ神奈川県西部の医療の中心として地域保健医療活動に参加している。
看護部では、この使命と目標達成のために、人間性豊かな「愛の看護」の実践を宣言し、患者の個別性に対応した援助の実践、患者の自己回復能力・セルフケア能力が最短で発揮できるような専門的なケアの提供を目指している。看護職は「看護者の倫理綱領」を理解し遵守することを行動の規範とし、患者の権利擁護については「リスボン宣言」を尊重、看護師業務基準に従い責務を明確にし看護実践にあたっている。看護部の理念である「愛の看護」の実践のために、他者への満足と安全を保証する[TOKAI]をキーワードに具体的な指針としている。ケアの継続性やケアに対する責任、意思決定時の責務、患者・家族への直接ケアを提供する業務全体を支援できるように組織化された管理を行なっている。看護体制は効果的に且つ効率的に進められるよう構築している。
勤務体制は全ての看護単位で変則2交替制(外来系除く)を実施、看護方式は専門知識と技術をより効果的に提供するためにモジュラーナーシングを取り入れている。更に、看護職員の育成については、組織で提供される看護サービスの質を維持・向上するために継続教育を支援する責任を負っている。当院看護師に求められる能力は「状況判断力」「対人関係能力」「専門能力」である。この3つの能力は、継続的かつ段階的に発達するように看護師業務基準、業務遂行基準、教育プログラム、看護人事制度(看護職能資格制度)に組み込まれている。看護職のキャリア発達では看護基礎教育終了後4〜5年を「臨床における基礎教育期間」、それ以降を「キャリア開発期間」としている。「人間性豊かなナース」と「専門職として社会人として自己管理できるナースの育成」は、当院看護部の人材育成の目標である。
看護実践については看護ケアの質の担保と標準化のために、全看護単位共通のプロトコール・手順書を作成している。(現在576項目)
継続的質改善に関しては、「質の高い看護サービスの提供」を目標に教育、業務、研究、調査研究の4つの委員会を中核に活動している。2000年より安全対策の取り組みを強化し、行政の政策とも連動し安全安心医療の実践を目ざし、「患者の安全」「職員の安全」を含めて5つの安全活動を推進している。このように高度で複雑化する医療の現場で医療チームの協働の要になれる看護部を目ざしている。