「2017年度春学期 留学生による日本語スピーチコンテスト」を開催しました

7月6日に湘南キャンパスで、「2017年度春学期 留学生による日本語スピーチコンテスト」を開催しました。東海大学国際教育センターが留学生に日本語学習の成果を発表してもらうため、毎年春学期と秋学期に実施しているものです。別科日本語研修課程の約120名の学生と学部留学生課程「日本語1」を受講している約70名の中から、2回にわたる予選を通過した6名がコンテストに臨みました。出場者は学生や教職員ら約120名を前に、日本での体験や日ごろ考えていることなどをテーマに5分間でスピーチ。本センターの教員が「言語的表現」「非言語的表現」「内容」「構成」「全体の印象」の5項目について審査し、「最優秀賞」には韓国出身の蔡希源さん(別科日本語研修課程1クラス)が選ばれました。

「命」をテーマにスピーチした蔡さんは、「何気なくハエを殺してしまったときに、『もしそれが自分だったら』と考え、それ以降は無意味に殺すことをやめました」と自らの経験を紹介。「小さな虫の命も自分の命も同じです。粗末にしてよい命はありません。自分たちが他の動物たちの命によって生かされていることについて、私たちは何かを感じ、考えなければいけないのではないでしょうか。それが知性を持つ人間の義務であり、償いだと思います」と訴えました。

受賞について蔡さんは、「大変うれしく、光栄に思います。ともに学んでいる仲間や先生に感謝しています」とコメント。「何度も原稿を推敲し、聴衆に語りかけることを心がけて練習しました。日ごろから考えているテーマだったので、思いを素直に表現できたと思います。卒業後は、日本や韓国のホテルでゲストをもてなすのが目標。日本語や英語の力をさらに磨いていきたい」と話していました。

最後に審査委員長を務めた本センターの加藤好崇教授が、「どれも素晴らしいスピーチでした。発表者に温かい拍手と応援を送った聴衆の皆さんの態度も見事だったと思います。審査では、日本語だけでなく声の大きさや体を使った表現なども重視しましたが、それぞれに努力と工夫が感じられました。今後も、頑張って日本語の勉強を続けてください」とエールを送りました。

【表彰結果】
◆最優秀賞
「命」
蔡希源さん(韓国・別科日本語研修課程1クラス)
◆優秀賞
「あきらめないこと」
ホック・ラミサさん(バングラデシュ・別科日本語研修課程3クラス)
◆努力賞
「ホモセクシャルとストレートの違った考え方」
カヴェツキ・カロリーナさん(スウェーデン・別科日本語研修課程2クラス)

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