国際セミナー「日本学・日本語研究の広がりと連携Ⅱ」を開催しました

デンマーク・コペンハーゲンにある東海大学ヨーロッパ学術センターでは、8月9、10日に韓国・漢陽大学と国際セミナー「日本学・日本語研究の広がりと連携Ⅱ」を開催しました。本学と学術交流協定を結び、長年にわたって共同研究に取り組んでいる漢陽大では、政府が世界水準の大学院育成を目的として実施している「BK(Brain Korea)21プロジェクト プラス」の採択を受け、「日本研究特性化チーム」による活動を展開しています。セミナーはその活動の一環として日本語と日本研究分野での研究交流を目的に企画されており、東海大学国際教育センターが毎年開催に協力しています。

今回のセミナーには、漢陽大と本学のほか、デンマーク・オーフス大学、オランダ・ライデン大学から研究者が参加。本学からは結城健太郎講師(国際教育センター)が「異文化コミュニケーションを伴うプロジェクト型学習とパブリックアチーブメント型教育の実践―『プロジェクト入門A』実践報告」と題して発表したほか、宮城幸枝教授(同)と笠倉敬弘さんが「タイ人学習者のカタカナ語の習得―表記・発音から観察する」をテーマに、本学で取り入れている教育実践に基づく研究の成果を紹介しました。また、村上治美教授(国際教育センター)は、「日本人に愛されたヒーロー像」と題して日本文化について講演するなど、日本語と日本文化に関する研究発表と意見交換が行われました。

日本研究特化チームの代表を務める漢陽大の鄭夏美教授は、「大変有意義なセミナーでした。漢陽大と東海大はさまざまな学術交流を行っていますが、ヨーロッパで東海大が築いているネットワークを活用できたことで、日本研究の分野においても実りある成果を収めることができました。協力してくださったすべての人に感謝したい」と話していました。

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