情報技術センターの2016年度研究・開発報告会を開催しました

2月25日に東京・霞が関の東海大学校友会館で、「2016年度東海大学情報技術センター研究・開発報告会」を開催しました。この報告会は情報技術センター(TRIC)が重点的に取り組んでいる画像情報工学分野の研究・開発や衛星データの受信、処理、配布に関する研究の成果をより学術的に活用し、社会に還元すること目的として毎年開催しているものです。当日は教員や学生、研究者など88名が参加しました。

報告会では、はじめにTRICの長幸平所長代理(情報理工学部長)が登壇。昨年4月に発生した平成28年熊本地震での同センターの付属施設である宇宙情報センター(TSIC)の被害について報告したほか、3月に湘南キャンパスで竣工予定の19号館の屋上に設置したアンテナによる衛星データ受信の開始などについて紹介しました。「この報告会は、当センターや共同研究をしている機関の皆さんに最新の研究・開発の成果を紹介していただくだけでなく、研究者間の交流を広げていただくことも目的です。新しい研究開発へとつなげてください」とあいさつしました。

続いて、センターの研究者ほか、他大学や国土地理院等の研究者らが7テーマについて研究概要を発表。TSICによる衛星受信処理状況や本学との共同研究、映像解析、考古学調査への活用、ビデオ画像の鮮明化処理技術など、多様な分野に関する研究開発の概要を紹介しました。参加者からは、「さまざまな分野の研究発表があり大変興味深かった」「詳しい内容が知りたいのでもう少し発表時間を長くしてほしい」といった感想が聞かれました。

なお、研究テーマと発表者は以下のとおりです。

○宇宙情報センターの衛星受信処理状況
 横塚英世准教授(TRIC)
○Twitterを用いた災害情報共有システムの構築
 内田 理教授(情報理工学部情報科学科)
○近接LIDAR計測による森林計測Space LIDARの地上検証手法の開発(2)
梶原康司氏(千葉大学環境リモートセンシング研究センター講師)
○国土地理院地図における全国ランドサットモザイク画像の更新
 笹川 啓氏(国土地理院応用地理部環境地理課)
○多衛星データを用いた秦帝国の空間的考察
 惠多谷雅弘事務長(TRIC)
○近年における捜査機関への防犯・監視ビデオ鮮明化処理技術移転
 佐藤康党氏(TRIC)
○コンピュータ筆跡鑑定に関する研究
 福江潔也教授(TRIC次長・情報理工学部情報科学科)

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