「マイクロ・ナノ研究開発センター」を設置

私立大学戦略的研究基盤形成支援事業による財政支援を受け、分野横断的な研究拠点として機能

文部科学省が実施する「平成26(2014)年度 私立大学戦略的研究基盤形成支援事業」に、東海大学の研究プロジェクト「高分子超薄膜から創成する次世代医用技術」が採択され、研究拠点として湘南キャンパス12号館に「マイクロ・ナノ研究開発センター」を開設。2015年1月16日(金)には開所式が行われました。

マイクロ・ナノ研究開発センター新しいウィンドウを開きます

同センターの概要などについて、代表研究者の喜多理王(きたりお)・理学部物理学科教授に聞きました。

採択された研究プロジェクトについて

本プロジェクトは東海大学の若手研究者による分野横断的な自発的研究会「東海大学マイクロ・ナノ啓発会(通称Tμne〔チューン〕)の活動がベースになっており、医・理・工各分野から集まった8名のメンバーが中心に、相互に連携しながら研究を進めています。
具体的には、膜厚が100ナノメートル以下(1ナノメートルは1ミリメートルの100万分の1)の高分子超薄膜に着目し、高分子を超薄膜に加工することで顕在化するユニークな特性を利用して医用技術へ応用することを目指しています。また、本プロジェクトでは国からの財政支援を受け、湘南キャンパス12号館に研究拠点として「マイクロ・ナノ研究開発センター」を開設しました。

「マイクロ・ナノ研究開発センター」の概要

「マイクロ・ナノ研究開発センター」の面積は385㎡。センター内には、薄膜を作るμ(ミュー)コーターや蛍光実体顕微鏡を設置した「化学実験室」、湿度と温度を高い精度でコントロールして精密な実験・計測ができる「恒温恒湿室」、レーザー描画装置、反応性イオンエッチング装置を設置した、高い清浄度を持つ「クリーンルーム」、全反射蛍光顕微鏡を設置した「細胞培養室」があります。これらの各部屋を「田」の字に配置して行き来しやすくすると共に、「ボンベ庫」を設置して窒素や圧縮空気などのボンベを一カ所に集約・配管することで各室の汚染を防いでいます。
本センターの大きな特徴はコミュニケーションエリアと研究エリアです。我々研究者は専有スペースを設けず、自由な場所で自身の研究やディスカッションなどを行います。分野を横断した研究者・学生が同じスペースを自由に使うことで、さらなるコミュニケーションの活性化を図っています。部屋間や廊下との壁をガラス張りにし、外からの視認性を高めている点も特徴です。登録した教員・学生にはパスワードを付与し、24時間使用することができます。

今後の課題

すでにプロジェクトから派生した様々な共同研究がこの場から生まれており、実際に研究者同士が顔を合わせ接点が持てる場所、気軽に集まれるスペースがあることの重要性を実感しています。ゼミをここで行うこともあり、学生たちが他学部・他学科の教員や学生と触れ合える場にもなっています。ぜひ、プロジェクトに参加していない学部・学科の研究者の皆さんにも積極的にこの場所を活用してほしいと考えています。

ガラス張りで視認性を高めた「マイクロ・ナノ研究開発センター」の外観
薄膜を作るμコーターや蛍光実体顕微鏡を設置した「化学実験室」
「恒温恒湿室」に設置された湿度と温度を高い精度でコントロールする制御盤センター」の外観
クラス1000レベルの高い清浄度を持つ「クリーンルーム」
全反射蛍光顕微鏡を設置した「細胞培養室」
「コミュニケーションエリア」(手前)と「研究エリア」

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