ロケットプロジェクトが大樹町で打上げ実験に成功しました

チャレンジプロジェクトの「東海大学学生ロケットプロジェクト」が3月4日、北海道大樹町でハイブリッドロケット(H-57号機)の打ち上げに成功しました。機体は打ち上げ後、9.22秒で高度402mまで到達。パラシュートも無事に開き、射点から北北東440mの地点に落下した機体を回収しました。同プロジェクトは2004年から大樹町で打上げ実験を行ってきましたが、新型コロナウイルス感染症の拡大を受け、今回が5年ぶりの実施となりました。

2月28日から3月2日にかけ、ランチャの敷設や安全性を確保するためリハーサルを行いました。本番を迎えた3日は、点火シークエンスを行ったもののトラブルが発生し中止。ラストの本番を迎えた4日は、打ち上げ直前に航空機が接近し一度中断しましたが、そのあと無事に打ち上げに成功しました。

電装系を担当した岩井祐樹さん(工学部1年次生)は、「最初は右も左もわからず、本当に方向性が合っているのか不安でいっぱいでしたが、自身の作成したプログラムが想定通りに動作していて安心しました」と安堵を見せました。燃焼器系を担当した新見隆弥さん(工学部2年次生)は、「打ち上げ前日には燃焼器にトラブルが発生し諦めかけたこともありましたが、無事にロケットが打ち上がり感動しました」とコメント。構造系を担当した海老優希菜さん(理学部2年次生)は「パラシュートが展開し、機体を回収できたことが何よりも嬉しかったです。この実験を次のプロジェクトへ活かしていきたい」と語りました。