活躍する選手たち

東海大学ライフセービングクラブ西山俊選手

 泳ぐことが楽しい

私は東海大学に入学した当初、体育会の水泳部に一般入部しましたが、思った以上に練習がきつく、1〜2週間ぐらいで退部してしまいました。しかし、泳ぐことは楽しいし、それを続けたくてライフセービングクラブかトライアスロンクラブのどちらかに再入部しようと考えました。最初にクラブを見学したのがライフセービングクラブで、これだと思い4月の後半に入部しました。とはいえ、ライフセービングという競技をよく知っていたわけではありません。競技内容も(プールや海水浴場の)監視員ぐらいだろうと思っていたほどです。いざ入ってみると、1年目は夏に向け、海やプールで監視する際に必要な資格を取得するなど、ライフセービングを知ることで時間を費やしました。資格とは、クラブが主催する「救急法・水上安全法」、日本ライフセービング協会が認定する「ベーシックライフセーバー」や「アドバンスライフセーバー」といったもので、夏の2ヵ月間(7・8月)活動する時に、水難被害者を出さないために必要になります。資格は3年で更新する決まりなので、1年次にこれらを取得した私は、今年更新することになります。

 授業も練習も集中して

東海大学の良いところは、私が普段使っている屋内プールや体育会クラブ専用のトレーニングセンターなどの施設が充実していることです。ほかにも総合大学なので、さまざまな学部の人たちと交流をはかれることが魅力です。同じクラブ内でも、学部が異なると情報も違うものが得られます。特に私は体育会の部活に入っていますが、体育学部に在籍しているわけではないので、体育学部の仲間との情報交換は役に立っています。
授業がある日は、その日にできるだけ多くの授業を履修するようにしています。ONとOFFをはっきり分け、空いた時間を多くしたいからです。1年次生の時からやっていて、例えば2限と4限だけ授業を受けるといった事のないようにします。そうすることで、長く空いた時間を海岸での練習にあてます。周りのみんなは授業があるため練習を切り上げて大学に向うのですが、私は空き時間が多くある分、ゆっくりと練習できています。

 競技をするのは人のため

競技をする上で、具体的なタイムや記録という目標はありませんが、“今よりもっと早く、もっと早く”を求め続けています。その理由は、溺れた人を助けに行く際、1秒でも0.1秒でも早く救助したいと思うからです。早くなるためのトレーニングをして、それを高め合うために競技会があるので、記録云々ではありません。ほかの競技と比較する事はできないのですが、一般的に競技は勝つために自分のタイムを縮めます。一方、ライフセービングの場合は「自分のため」というよりは、「人のため(人命救助)」になることですから、「どんどん頑張っていこう!」というモチベーションにつながっていきます。
現在、ライフセービングクラブは、50名ほどの部員が在籍していますが、以前は100名を超えていたそうです。夏の監視活動は、平塚・大磯・二宮・湯河原の海岸やプールに、各所20名ほどが必要になりますので、少しでもライフセービングに興味がある方は入部してほしいです。

 本場で触れてみたい

ライフセービングはオーストラリアが発生国で、日本よりもいろいろな点で進んでいます。また、米国のハワイにもライフガードという職業名で、プロとしてやっている人たちがいます。学生のうちにそれぞれの国に長期間滞在し、本場のライフセービングを体感してみたいです。オーストラリアは大会で遠征したことがあるので、次はハワイのライフガードを目の当たりにしたいです。日本のシステムとは違うだろうし、現場のライフガードの動きも見てみたいです。使用している機材に触れたり、現地での大会があれば参加もしてみたいです。






 消防士を目指して

将来は消防士を目指しています。ライフセービングを始めた動機が「人のためになりたいから」。これからも人命救助に関わる仕事に就きたいと願い、消防士を志望しています。東京消防庁などには水難救助隊があり、いま私が行っている活動内容と近いものです。ライフセーバーという職業があれば理想ですが、日本では確立されていません。ただ、先輩方にもライフセーバーから消防士になられた方が何人もいらっしゃいますので、先輩方を見習い、これからも人を救うことに関わっていきたいです。







【選手データ】

西山 俊(にしやま しゅん)
学部学科:政治経済学部経営学科4年次生
身長・体重:175cm・74s
生年月日:1988年7月25日
出身高校:私立相洋高校(神奈川)
成績:
2008年度
全日本学生ライフセービング選手権大会
オーシャンマン2位
サーフレース3位
2009年度
全日本学生ライフセービング選手権大会
オーシャンマン2位
サーフレース2位
全日本ライフセービング選手権大会
オーシャンマン2位
ボードレース2位
全日本種目別ライフセービング選手権大会
オーシャンマン3位
ボードレース 3位
2010年
全日本ライフセービング・プール選手権大会
100mマネキンキャリー・ウィズフィン優勝
100mマネキントゥ・ウィズフィン優勝
全日本種目別ライフセービング選手権大会
オーシャンマン2位
ボードレース3位
サーフレース2位