公開セミナーLet’s不思議「原辰徳氏が語る 信念、挑戦、そして誇りを!」を開催しました

熊本キャンパスで12月2日に第57回九州キャンパス公開セミナーLet’s不思議「原辰徳氏が語る 信念、挑戦、そして誇りを!」(主催:東海大学・熊本日日新聞社)を開催しました。Let’s不思議は学内の教員や学外の専門家を講師に招き、セミナーを通じて科学技術、政治経済、スポーツ、環境といった多様なテーマについて、最新の情報を共有することなどを目的としています。今回は学校法人東海大学の建学75周年記念行事の一環として開催しました。

学生や地域住民ら約400名が来場した今回は、元読売ジャイアンツ監督で体育学部の原辰徳客員教授が講師を務めました。荒木朋洋九州キャンパス長(農学部教授)のあいさつの後、原客員教授は、付属相模高校、東海大学の野球部在籍時の思い出やジャイアンツで過ごしたコーチ・監督時代の経験談を披露。「相模高1年時に夏の甲子園初戦で土浦日大高校と対戦した際、私たちは1点をリードされたまま9回2アウトまで追い込まれました。あと一つアウトをとられれば試合終了という土俵際で、私の父でもある原貢監督は一塁ランナーに盗塁のサインを出し、見事に成功。流れを引き戻し、延長戦の末に勝利したことがありました。私が監督となって戦術に迷った際にはこの場面を思い出し、攻めの姿勢を貫いてきました。“原采配”の原点です」と語りました。また、「ジャイアンツのヘッドコーチを務めていたころ、私は監督と選手をつなぐ橋渡しのようなポジションでした。一般企業でいえば中間管理職です。ときには、監督の考えを選手に伝えても、選手が納得しないこともあります。その際に私自身も監督の意見に反対だったとしても、監督の考えを尊重し、そのメリットをとことん選手に説明することが大切。チーム内の輪を考えると同時に、組織の長のリーダーシップを保つことも、中間管理職の仕事の一つではないでしょうか」と話しました。最後には来場者に向けて、「熊本地震から1年半以上が経ちました。発生当時は、私も九州に生まれた人間として大変胸を痛めていました。熊本県の皆さんは明るい方が多いので、その元気を忘れずにこれからも全国に熊本のすばらしさを発信してほしい。“肥後もっこす魂”を持って頑張ってください」とエールを送りました。

講演後には、学生を代表して豊田有紗さん(経営学部3年次生)が、「私もスポーツをやっているので、貴重なお話を聞くことができて大変勉強になりました」と感謝を述べ、花束を贈呈しました。

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