東急ハンズ札幌店で学生がデザインした「札幌軟石」を使った商品が販売されました

国際文化学部デザイン文化学科の学生たちがデザインした「札幌軟石」を用いた商品が、1月9日から11日まで札幌市の東急ハンズ札幌店イベントスペースで開催された企画「ISHIYAMA HANDS」で販売されました(販売元:軟石や)。本学科では札幌キャンパス近隣にある工房「軟石や」の依頼を受け、学生有志による課外活動「軟石プロジェクト」などを通じて、札幌軟石(正式名:支笏溶結凝灰岩)の特性を生かした商品開発に取り組んできました。

札幌軟石は、4万年前に発生した支笏湖周辺の大噴火に伴う火砕流が凝固した溶結凝灰岩で、札幌をはじめとして小樽や美瑛、苫小牧など広範囲で産出されてきました。切り出された軟石は建築物の資材として広く使用され、明治中期から後期にかけて、札幌軟石を用いた建築物が数多くつくられました。しかし、第二次世界大戦後は建築基準法の制定や安価なコンクリートの普及などにより次第に衰退し、現在も採掘が行われているのは札幌市南区常盤地区のみとなっています。本キャンパスではこの札幌軟石を使った地域協力活動に取り組んでおり、今回の商品化にあたっては、量産性も重視して軟石が持つ反響の良さを生かした『スマートフォン用スピーカー』や耐熱性を活用する『キャンドルホルダー』などの開発を進めてきました。

今回の販売では、活動の中から生まれた『スマートフォン用スピーカー』『キャンドルホルダー』に加えて『鍋敷き』『傘掛け』『ペーパーウエイト』など9点が店頭に並び、期間中は来場者が興味深そうに商品を手に取る姿が見られました。どこでも音楽が楽しめるようにと電池不要の『スマートフォン用スピーカー』をデザインした香港出身のビアンカ・レオンさん(3年次生)は、「軟石の反響の良さを生かしたいとアイデアを練ってきました。実際に商品化され販売される様子を見て感動しています。貴重な経験を積むことができました。今後のものづくりに生かしていきたい」と話していました。

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http://www.asahi.com/articles/ASJ1D5THBJ1DIIPE025.html(リンク先:朝日新聞デジタル)

※「スマホ用スピーカー」からでる音色を聴く事ができます。

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