望星丸による九州-パラオ海嶺海域での海底鉱物資源調査を実施しました

海洋学部海洋地球科学科の坂本泉准教授およびゼミ学生・研究生、大学院海洋学研究科・総合理工学研究科の大学院生12名が、10月21日から10月30日 にかけて九州-パラオ海嶺海域で実施された学園の海洋調査研修船「望星丸」による海底鉱物資源調査に参加しました。これは、(独)石油天然ガス・金属鉱物 資源機構(JOGMEC)と(独)産業技術総合研究所(AIST)による委託傭船航海で、JOGMECとAISTから5名の研究者が乗船しました。

本調査航海では、今年から望星丸に搭載された精密海底地形探査機(マルチナロービーム:MNB)を使い、海底地形探査や磁力計による海底磁力探査、採泥器 による海底試料採取を実施。海底資源探査のための地形・地球物理・地質学的なデータを多量に取得することに成功しました。参加した学生は、機器の組み立 て、地形・地磁気観測、採泥観測のデータ記載を行い、海底から地質試料が採取されるたびにJOGMECとAISTの研究者から鉱物観察法や地質的背景の説 明を受け、実践的な資源探査を学ぶことができました。

2007年に海洋基本法が成立し、2013年4月に海洋基本計画、同年12月に海洋エネルギー・鉱物資源計画が改定され、海底鉱物資源をはじめとする海洋 の政策が決定されました。今回の調査は、これら海洋政策のもとでJOGMECが主体で行う海底鉱物資源調査の一環として計画されたものです。今後も望星丸 を用いた海底資源調査が期待されています。

望星丸による九州-パラオ海嶺海域での海底鉱物資源調査を実施しました

望星丸による九州-パラオ海嶺海域での海底鉱物資源調査を実施しました