駿河湾プロジェクトの研究発表会を開催しました

東海大学海洋研究所では2月23日に清水キャンパスで、「駿河湾環境変動解明プロジェクト」(駿河湾プロジェクト) の研究発表会を開催しました。本プロジェクトは、文系から理系にまたがる幅広い分野の学科がそろっている海洋学部の特徴を生かし、キャンパスの前に広がる駿河湾の環境変動を多角的に研究し、成果を地域に還元することを目指すもので、本研究所が中心となり、2013年度から取り組んでいます。当日は、学生と教職員をはじめ、地域住民の方々など多くの参加者がありました。

今回は本プロジェクトの一環として、西川淳教授(海洋生物学科)、松浦弘行准教授(水産学科生物生産学専攻)、吉川尚准教授(同)と静岡大学理学部准教授の宗林留美氏、筑波大学生命環境系研究員の大林由美子氏らの各研究室が共同で今年度から取り組んでいる「駿河湾における海洋生態系研究プロジェクト(Suruga bay Research for Understanding Marine Ecosystem=SURUME)」の成果について発表しました。

発表会では、久保田雅久所長(海洋学部教授)の開会あいさつに続き、西川教授が「SURUME」の目的などについて説明。その後、吉川准教授が「駿河湾における植物プランクトン群集の光合成利用特性」をテーマに、宗林氏が「駿河湾における微小プランクトン、特に繊毛虫類の生態特性」について発表。最後に、松浦准教授と西川教授が「駿河湾におけるメソ動物プランクトンの個体群動態と群集構造」と題して研究の成果を披露しました。

聴講した学生からは、「多様な研究グループが駿河湾について研究することで、同湾の基礎的な生態系がほぼ解明されつつあることをあらためて確認できて、興味深かった」「これまで海洋学部が蓄積してきたさまざまな研究成果のデータベース化が進んでいると聞きました。今後の海洋実習でも地域に貢献できるデータが得られるよう、努力したいと思います」などの感想が聞かれました。

駿河湾プロジェクトの研究発表会を開催しました

駿河湾プロジェクトの研究発表会を開催しました