「2018年度東海大学海洋学部高大連携 特別プログラム」を実施しました

海洋学部では8月20日から23日まで、「海洋学部高大連携特別プログラム」を実施しました。このプログラムは、全国の水産・海洋系高校との「教育交流協定」に基づき、生徒たちに海洋を取り巻く現状に問題意識を持ってもらうことを目的として2006年度から実施しているものです。今回は、静岡県立焼津水産高校や東京都立大島海洋国際高校など、6校から17名の生徒が参加しました。

1日目は、川上哲太朗学部長によるガイダンスを実施した後、海洋科学博物館において学芸員が展示内容や学芸員の仕事について講義を行い、館内を見学しました。2日目には「イルカの知能」や「船の基礎知識」などの講義を行い、航海工学科航海学専攻の福田厳准教授が、昨年度導入した「多目的操船シミュレータ」を用いて最新の設備による操船体験実習を実施しました。また、生徒たちは電子海図の見方や操舵方法なども学びました。3日目には海の環境問題などについて講義を行ったほか、水産学科生物生産学専攻の秋山信彦教授による魚の解剖実験を行い、サバとハマグリの構造や、人間と異なる血液成分、各臓器の役割を解説しました。

参加した生徒たちは、「シミュレータが本格的で、大学ならではの設備に感動しました。将来は海洋調査船の船員になりたいので、こういった実習ができる環境に憧れます」「生で魚介類を食べられるよう、プロによってしっかり処理されていることを学びました。アニサキスがどのように不着しているか、どんな食中毒の症状が出るのかも勉強になりました」と感想を述べていました。