タイ王国のKMITLと共同で「数学・応用数学シンポジウム」を開催しました

タイ王国のKMITLと共同で「数学・応用数学シンポジウム」を開催しました

理学部数学科ではタイ王国のモンクット王ラカバン工科大学(KMITL)と共同で、「第4回数学・応用数学シンポジウム」を3月19日と20日の両日、湘南キャンパスで開催しました。両大学の教員や研究者、大学院生など約40名が参加しました。

これは両大学の研究者が知識や経験を共有して議論を深めることを目的とした催しで、KMITLに派遣された経験がある本学科の土井誠教授らが呼びかけて 2003年から始まりました。本学とKMITLは1965年から教育研究で活発に交流を続けており、400名以上の留学生が本学で学ぶとともに、多くの研 究者が本学から同大に派遣されています。過去3回はKMITLで開催されており、今回初めて湘南キャンパスで開催することになったものです。

シンポジウムでは両日で計19の研究が発表されたほか、大学院理学研究科の5名の学生がポスター発表を行いました。19日は本学の前田陽一教授、サバウ・ バシレ・ソリン准教授(札幌教養教育センター)ら8組が登壇。前田教授は「動的幾何学ソフトを用いたミンコフスキー空間の実現」と題して最新の研究成果を 披露し、相対性理論を四次元の数学的モデルにした”ミンコフスキー空間”を具現化しました。各発表の後には質疑応答が行われ、活発な意見交換の場となりま した。

ポスター発表をした大学院生は「自分の研究をさまざまな先生方にじっくり見ていただき、意見交換できる貴重な機会だと思います。今回は特に東海大学で開催 されるとあってさらに研究に対するモチベーションが上がりました」と語っています。大会委員長を務めた土井教授は「両大学にとって、ともに学びを深めなが ら広く研究成果を発信する場となっています。今後も継続していきたい」と抱負を語りました。

タイ王国のKMITLと共同で「数学・応用数学シンポジウム」を開催しました