マイクロ・ナノ研究開発センターの開所式を開催しました

東海大学では1月16日に湘南キャンパスで、マイクロ・ナノ研究開発センターの開所式を開催しました。文部科学省の平成26年度私立大学戦略的研究基盤形成支援事業に採択されている本学のプロジェクト「高分子超薄膜から創成する次世代医用技術」【代表者=喜多理王教授(理学部)・採択期間5年】の研究拠点として開設したものです。プロジェクトには理学部や工学部、医学部などの中堅および若手教員8名が参画しており、厚さが100ナノメートル以下の高分子超薄膜という材料に着目し、新たな機能性薄膜の創製や応用方法の確立、そして医療分野への応用までを多角的に手がけていくことを目指しています。

本センターは、細胞培養室とクリーンルーム、精密な測定を可能にする恒温恒湿室、化学実験室からなる実験室エリアと日常的に研究者同士や学生が語り合い、セミナーも開くことができるコミュニケーションエリアで構成。実験エリアの各実験室は田の字型に配置しており、細胞培養室で作成した試料をすぐに分析できるなど、研究効率を高める工夫がされています。

髙野二郎副総長や山田清志学長をはじめとする教職員や学生約80名が出席した開所式では、本センターを管轄する社会連携イノベーションセンター所長の稲津敏行教授(工学部)と山田学長があいさつ。山田学長は、「このセンターを拠点に新しい研究成果が数多く発信されるとともに、学生たちも大いに活用してくれることを期待しています」と語りました。その後、喜多教授がプロジェクトの概要や目的を説明し、式典後にはセンターの見学会と懇親会も実施しました。

喜多教授は、「本センターが、さまざまな分野の研究者間コミュニケーションの活性化に寄与し、新たな研究テーマや価値を生み出していける場にしたい。そのためにも、実験エリアだけでなくコミュニケーションエリアを積極的に活用し、ランチョンセミナーや学内外の講師による講演会などを開いていきたいと考えています。また、学生の皆さんにとっても他学科の学生との交流や、異分野融合の研究現場における活動に身を置くことで、研究に対する視野を広げつつ実践的な力を養える場にしていきたい」と話しています。

マイクロ・ナノ研究開発センターの開所式を開催しました

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