「イノベーション・ジャパン2015」に研究シーズを出展しました

8月27日、28日に東京・有明の東京ビッグサイトで開催された「イノベーション・ジャパン2015 ~大学見本市&ビジネスマッチング~」(主催:国立研究開発法人科学技術振興機構、国立研究開発法人新エネルギ-・産業技術総合開発機構)に、東海大学から2研究室が出展しました。大学から創出された研究成果の社会への還元や技術移転を促進するとともに、実用化に向けた産学連携のマッチングを目指す国内最大規模の展示会で、12回目となる今回は「ナノテクノロジー」「防災」「医療」などの10分野で、162機関から401件の研究成果が発表されました。会期中は企業関係者など約20000名が来場し、研究者や学生の説明に熱心に耳を傾けていました。

本学からはライフサイエンスの分野に工学部応用化学科の岡村陽介准教授の研究室が、情報通信の分野に理学部化学科の冨田恒之講師の研究室がそれぞれブースを出展。28日には岡村准教授が、「高分子ナノ・マイクロディスク~新規製造法の提案と医療分野への挑戦~」をテーマに、ショートプレゼンテーションを行いました。岡村准教授は、塗料や接着剤などの広範な工業分野で幅広く利用されている高分子微粒子(ナノ・マイクロ粒子)を、簡単な設備と単純な操作で、球体から面状のナノ・マイクロディスクへと変形させる「異形高分子微粒子の製造方法」(特許出願中)について発表。接触面を点から面に広げることで、大幅な粘度の上昇と接着性の向上を図れる新しい技術として、ライフサイエンス分野への応用の可能性を提示しました。また、冨田講師は、既存技術と比較して発光強度が5~8倍ある3色(赤・青・緑)のアップコンバージョン(近赤外線で可視光線を発光)型蛍光体を開発。この蛍光体の焦点付近のみを点発光できる性質と、3次元レーザースキャン技術を組み合わせることで、フルカラーの立体描画表示を可能にした装置を提案しました。

本学が成果を発表した研究シーズは以下のとおりです。

【出展テーマ】
●ライフサイエンス
工学部応用化学科 岡村陽介准教授
「高分子ナノ・マイクロディスク~新規製造法の提案と医療分野への挑戦~」

●情報通信
理学部化学科 冨田恒之講師
「アクリル分散蛍光体によるフルカラー立体描画表示装置の可能性」

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