「東海大学ESD塾」で「対話のちからをはぐくむプログラム」を実施しました

湘南キャンパスで毎週水曜日に、秦野市立大根中学校の生徒を対象とした「東海大学ESD塾」を実施しています。ESD(持続可能な開発のための教育)とは、社会の課題を自らの問題として捉え、目指す未来を描いて行動を起し、「持続可能な社会」を創造していく力を育てる取り組みを指します。ESD塾は現代教養センターの二ノ宮リムさち准教授と高梨宏子講師、課程資格教育センターの古里貴士講師が大根中と連携して2018年1月から運営。今年度は「2019年度東海大学連合後援会研究助成金」地域連携部門の採択も受けており、社会教育主事や教員の免許取得を目指す学生を中心としたボランティアが生徒の勉強や宿題をサポートしてきました。昨年12月と今年1月には、前期に続き、問題解決のための構想力やプランニング力を育む授業「パブリック・ワーク」と「挑み力演習」を履修している学生たちが考案した「対話のちからをはぐくむプログラム」も実施しました。

プログラムは学生が5つの班に分かれて考えてきました。12月11日は「共感の言葉がけ」をテーマにした班が、中学生同士が勉強を教え合い、相手が理解しないことにイライラしてしまう場面を寸劇で紹介。それぞれの立場からどんな言葉をかければよいのかを考えました。18日は「違いを認める」をテーマに、「勉強は大切?」「結婚はするべき?」などの質問に学生や生徒が自身の考えを発表。異なる意見をどう受け止めるか、自分の意見が多数派と異なるときどのように感じるか、どのようなときに意見を言いやすかったり言いにくかったりするかを話し合いました。1月8日は「ニーズを認め合う」について、意見の対立するグループがWIN-WINの関係になるためにはどうしたらいいかを模造紙に書き出してまとめ、15日は「気持ちに気づく」「深いニーズに気づく」をテーマにした班が「うれしい」「むかつく」といった気持ちを表す言葉やその奥底にある思いについて考える企画などを実施しました。

学生たちを指導する二ノ宮リム准教授は、「持続可能な社会をつくるために対話は必要不可欠です。実際に中学生に参加してもらってプログラムを実施し、学生たちは難しさを感じると同時に、形になった達成感も得ていました。教員志望の学生だけでなく、一般企業に就職してからも、一つのプログラムを作り上げ人に伝える経験は生きるはずです。4月以降もこうしたプログラムを続け発展させていきたいと考えています」と話しました。

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