第2回教育支援センター「FD・SD研修会」を開催しました

湘南キャンパスで11月22日に、2019年度第2回教育支援センター「FD・SD研修会」を開催しました。大学全体の教育の質を更に向上させるため、FD・SD活動を展開している教育支援センターが、学内外から講師を招いて毎年開いています。今回は、関西国際大学学長の濱名篤氏が「学修成果への挑戦~関西国際大学の事例を踏まえ~」と題して講演。代々木、高輪、清水、伊勢原、熊本、札幌の各キャンパスと短期大学部をテレビ会議システムで接続し、教職員128名が参加しました。

開会に当たり、本センターの利根川昭所長があいさつし、「現在の高等教育機関は、文部科学省や産業界から学修成果の可視化、定義化を求められています。本日は濱名学長に関西国際大学の事例をもとにさまざまな考えを語っていただけますので、ぜひ今後の参考にしていきましょう」と語りました。濵名氏は、「2025年から2030年には日本の労働人口の約49%に当たる仕事が、人工知能やロボットによって代替えされる可能性が高くなるという推計結果が出ています。さらに、現在は構造的な転職も頻発する社会になっており、現在でも50歳代の労働人口でも約75%が一度は転職した経験があると答えています。このような社会の中で大学は変化に対応し、新しい価値を生み出す高度で多様な価値観、個性を持った人材の育成が求められています。そのためには世界水準の研究開発と質の高い教育を提供することが必要です」と話しました。そして、関西国際大学で実際に行われている学修成果評価プログラムなどを紹介。「学生たちに学修成果を実感してもらうためには個々の授業の学習目標を明確にすることが重要です。さらに、学部学科としてだけでなく全学を挙げてカリキュラムを体系化するとともに、さまざまなチャレンジをする機会を複数設定することも必要でしょう。こういった取り組みが、教育の質を保証することにもつながり、将来の予測が困難な時代の中でも活躍できる人材の育成を実現させます。私たち大学の使命は、学び続ける基礎力とスキルを身につけられる教育機会の提供だと考えます」と話しました。

その後の質疑応答でも活発な議論が行われ、閉会のあいさつに立った川上哲太朗学長補佐(大学評価担当)は、「何よりも本学に在籍する大学生、大学院生にとって充実した教育機会や研究の場を提供することが大切だとあらためて感じました。本日の貴重なお話を教職員が今後に生かしていきましょう」と呼びかけました。

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