「Mリーダー・チャレンジ2016年度秋学期」の表彰式を行いました

5月25日に湘南キャンパスで、「Mリーダー・チャレンジ(MReader Challenge)2016年度秋学期」の表彰式を行いました。国際教育センターでは、英語の副読本「グレーデッド・リーダー(Graded Readers=GR)」を多読することで語彙力、読解力を高めてもらおうと、2003年度から「グレーデッド・リーダー・プロジェクト」を展開しています。GRは英語を母語としない学習者用のリーディング教材で、映画や小説から自然科学まで多彩な内容からなり、使用語彙数などによりレベル分けされています。本センターの教員が授業の際に貸し出すほか、キャンパス内の中央図書館や1号館1階にある「Global AGORA」の「言語学習支援室(L-Navi)」でも利用できます。2014年度にはGR利用者の学習進捗状況を管理する学習支援ウェブサイト「MReader」を導入し、学生の積極的なチャレンジを促しています。

「MReader Challenge」は、各学期に40冊以上、または10万語以上のGRを読了した学生を表彰する、本センター主催のリーディング・コンテストです。2016年度秋学期には、湘南、代々木、伊勢原の3キャンパスから1,210名が挑戦し、82名が達成しました。表彰式には約30名が出席し、本センターの山本佳男所長、宮崎啓次長、英語教育部門の長沼君主主任とコワルスキー・チャールズ副主任のほか、GR委員会のキャサリン・チータム講師、アラン・ハーパー講師、メロディ・エリオット准教授、田頭未来准教授、伊東弥香准教授らが出席。受賞者一人ひとりに表彰状を授与した後、山本所長が、「今後もぜひMリーダー・チャレンジを続けてください。次期以降も表彰式で会えるのを楽しみにしています」とエールを送りました。

トップリーダーとなった川島康平さん(工学部動力機械工学科3年次生)は、空き時間を有効活用しようと2年次の秋学期から本チャレンジをスタート。1日平均1冊のペースで1つのレベルを読了しては次のレベルに移るという方法を実践しています。2016年秋学期には884,834語、現在は1,780,618語まで記録を伸ばし、「世界のトップリーダー」として「MReader」のサイトに名前が掲載され続けています。川島さんは、「興味やレベルに応じた本を自由に読むことができるため英語への抵抗感がなくなり、熟語や表現方法の知識が増えました。読んだ語数が加算され、その記録が他大学の学生と比較できるのも魅力。今後は速読や多読だけではなく精読の力もつけ、英文の参考書や論文を難なく読めるようになりたい」と抱負を話していました。

「入学してすぐに本チャレンジを始めた」と話すのは、2位になった千葉瑠実佳さん(工学部電気電子工学科2年次生)。「海外の大学に留学したい」という高校生のころからの目標を達成し、今年8月から国際教育センターの海外派遣プログラムにより、アメリカのシラキュース大学へ9カ月留学する予定です。「わからない単語が文脈で理解できるようになり、リスニングの力も伸びました。技術者となって発展途上国のインフラを整え、世界から貧困をなくすのが夢。GRを読み続け、さらに英語力を伸ばしたい」と意欲的です。

3位となった体育学部スポーツ・レジャーマネジメント学科3年次生の文蔵梢さんも8月から7カ月間、シラキュース大学に留学予定。「世界各国の歴史や文化を紹介するGRを積極的に読んだことで、英語の長文読解への苦手意識がなくなり、知識や教養も身につきました。将来はNBA(北アメリカの男子プロバスケットボールリーグ)に関連した仕事に就くのが目標です。スポーツを通して国際交流に貢献したい」と話していました。

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