若手研究者の交流の場「ソーシャル・チャット・サロン」を開催しています

社会連携イノベーションセンターのマイクロ・ナノ研究開発センターでは、今年春から若手研究者や学生の情報交換と啓発の機会として「ソーシャル・チャット・サロン(SCS)」を開催しています。マイクロ・ナノ研究開発センターには、医学や理学、工学など幅広い分野の研究者や学生、企業の担当者が交流を深める場所としてコミュニケーションスペースが設けられており、飲み物や軽食を取りながら意見交換をする「Core Time Coffee」や公開講演会などの取り組みを行っています。SCSはさまざまな分野に造詣の深い若手研究者や教職員を主に学内から講師に招き、双方向に意見交換を行いながら進める講演会です。

7月16日に行われたSCSでは、マイクロ・ナノ研究開発センターの特定研究員を務める佐々木海渡さん(大学院総合理工学研究科博士課程2年)が「MNTC(マイクロ・ナノ研究開発センター)における高分子超薄膜の電子計測のこれから」と題して講演。工学部機械工学科の槌谷和義教授の研究室とともに行っている圧電薄膜の特性を測る研究や、理学部物理学科の新屋敷直木教授が持つ世界最高峰の技術である誘電分光法を使って、高分子超薄膜が液体状態から固体状態に変化する温度を解明するガラス転移温度を計測する手法の概要などについて解説。講義の合間には参加した約30名の学生や教員から相次いで質問が寄せられ、活発に意見を交換していました。

学生からは、「SCSでは毎回幅広い分野で興味深いテーマの話題を聞くことができるので、できる限り参加しています。直接的にすぐ役立つわけではない話題でも、広い視野で研究分野をとらえたり、将来何らかの形で研究に生かせるヒントが数多く得られたりするのがいいですね」といった感想が聞かれています。

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